ハータミー氏:何故、パレスチナがホロコーストに対して償わなければならないのか? ハムシャフリー紙
2006年10月18日付 Hamshahri 紙
2006年10月18日付 ハムシャフリー紙2面
[政治部]
前大統領は、ホロコーストに関するアフマディー・ネジャード氏の発言への欧米の否定的な宣伝はこの事に対する間違った理解によるものだとみなし、次のように述べた。「私がアフマディー・ネジャード氏の発言から理解しているのは、もしホロコースト[が歴史的に現実であったという主張]が正しいとしても、何故、パレスチナがその償いをしなければならないのか?ということである。」
セイエド・モハンマド・ハータミー氏は、ドイツの新聞『Frankfurter Allgemeine Zeitung』との対談(紙面にも掲載された)において、最近の法王の発言やイスラームとキリスト教についての一部の問題に対する見解を説明した。文明の対話国際協会の会長[ハーターミー氏]は法王の発言に触れて、次のように述べた。「法王閣下は遺憾の意だけを表明するのでもなく、私はイスラームとキリスト教が双方の信仰の内容に留意して歩み寄り、平和や人権に努め、暴力と戦わなければならないと信じていると述べるだけでもなく、真に謝罪していたら非常に適切であった。」
ハーターミー氏は過激派との対立を強調して次のように続けた。「残念ながら、我々は過激派の拡大を目の当たりにしている。私は何度も、特にアメリカが中東で実行している政策は、たとえ過激派やテロリズムとの戦いのためだと主張されていても、中東やイスラーム世界における過激派の拡大のための重要な要素だと述べてきた。」
ハーターミー氏は民主主義の継続はプロジェクトではなく、単にひとつの過程であるとみなして、次のように述べた。「私は政治的・哲学的な見解の持ち主として、人類は世界のどこにおいても民主主義体制の樹立以外には[進むべき]道がないと信じている。」
ハータミー氏はこの対談でまた次の点も強調した。「ファシズムとイスラームはまさに日中が暗くないのと同じくらい、互いにかけ離れている。イスラームに関するこの不適切な宣伝も、私の見解では[シオニストの]特別な中心地から煽られている、イスラームへの恐れという恐ろしい現象の一部である。」
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( 翻訳者:下山伴子 )
( 記事ID:3751 )