民間携帯電話会社イラン・セル、SIMカード発売に問い合わせ殺到! ハムシャフリー紙
2006年10月22日付 Hamshahri 紙
10月22日付ハムシャフリー紙
【経済部】国内での携帯電話サービスの需要増大と、第2携帯電話サービス[民間会社イラン・セルを指す]による不十分な計画案を背景に、対象となる地域でサービスを求める多くの人々が、これを利用できず、様々な問題に直面している。
本紙の調べで、今回の騒動は、現代社会で必需品となりつつある携帯電話サービスに対し、国民のニーズに応えてこなかったことが、この分野で需要ばかりが増大する事態につながったことを示している。それは、とりもなおさず、これまで提供されてきたサービスが不十分であったことを意味する。
このサービスを求める多くの人々は、再三再四、本紙や他のメディア機関、そして118番電話インフォメーションセンターへ問い合わせ、SIMカード入手方法に関する案内を求めた。政府や民間の各センターは間接的に、このオペレーターの出先機関と化してしまった。
同社の電話も、利用者からの質問に追われ、回線がパンク状態となったり、オペレーターがいない事態となった。イラン・セルの担当者の一人は、本紙記者とのインタビューの中で、カード発売初日の問題は早急に解決されるだろうと表明した。
・国営サービスSIMカードの価格下落
150万リヤール(およそ1万9千円)のSIMカード発売と同時に、第1携帯電話サービス[国営の携帯電話会社を指す]のSIMカードは50万リヤールまで値を下げた。イラン・セルによるSIMカード販売が続くうちは、この価格下落も続くものと思われる。
イラン・セル社の広報責任者の話では、SIMカードの販売は、35万枚のSIMカードが終わるまで続き、一時停止期間を経たのち再開される。
また昨日、三ヵ月後までに、[プリペイド型の携帯電話ネットワーク]ターリヤーは、国営携帯サービスとのローミングのシステムを整え、イラン全土でのネットワーク利用を可能にする予定である。さらに、イラン・セルも、協定に基づくサービスを提供する形で、今年末までに、国営サービスとのローミングを実現する構えだ。
こうした経緯を経て、国営サービス用SIMカードの販売がなされれば、年内にはその価格も、事態の推移に応じて適正価格に戻り、150万リヤールに収まるだろう。
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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:3784 )