マルマラ海近郊でマグニチュード5.2の地震:死者はなし(Milliyet紙)
2006年10月25日付 Milliyet 紙

バルケスィル県マンヤス郡で先週金曜日(20日)に発生したマグニチュード5.2の地震に続き、ゲムリク湾でも昨日(24日)、マグニチュード5.2の地震が発生した。マルマラ地区の大部分で感じられた地震により、各所で29人がパニック状態に陥り病院に搬送された。
イスタンブル工科大学(İTÜ)鉱物学部教授ナジ・ギョリュル博士は、「今回の一連の地震は、以前から警戒されている大地震の兆候である」と語った。
ボアズィチ大学カンディリ気象台・地震研究所の情報によると、午後5時に記録された震動の震源はゲムリク湾の深さ14.3キロの地点。イスタンブル、ブルサ、コジャエリ、サカリヤ、ヤロヴァ、ビレジキ、キュタフヤ、エスキシェヒル、バルケスィル、チャナッカレで震動が感じられた。住民はパニックを起こして、広場に逃げだした。
ブルサ、ゲムリク、ムダンヤ、ヤロヴァでは合計29人がパニック障害、心臓発作、高所から飛び降りたことによる骨折、屋内で地震にあって負傷、といった理由で病院に搬送された。ブルサで地震に襲われパニックに陥ったファトマ・クルトゥマンさん(43)は、近隣の者に抱えられて向かった病院で、終始「地震だ!」と叫んでいた。

ブルサのニハト・ジャンポラット知事は、「地震の直後、郡内の全域と連絡をとり、あらゆる被害を想定しゲムリクに探索・救助チームを出動させた。ゲムリク湾で発生した地震では死者は1名もでなかった。被害も全くなかった。この地震を乗り越えられて神に大変感謝している」と語った。震動が発生した場所で行われた測定でも、人的・物的損失がなかったことが明らかになった。


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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:3788 )