トルコ共和国、83歳の誕生日―共和国記念日(Radikal紙)
2006年10月29日付 Radikal 紙

イスタンブルで約2千人のボーイスカウト、ガールスカウトの子どもたちがテュネル‐タクスィム間で国旗を手に「共和国のための行進」を行った。

アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は、「信徒の繋がりより国民の繋がりを、臣民意識よりも同胞意識を、個人的権力(願望)よりも国民的意志を、狂信よりも近代主義と国民国家を選んだ人々がつくった共和国は、無知、狂信、盲信、貧困、無策に対して挑んだ我々の戦いの呼び名である」と話し、共和国成立83周年を記念して発表したコメントで以下のように語った。

共和国は人々の拠りどころである:アタテュルクの言葉を借りて「共和国は、人々にとって最後の寄りどころとなるべきものである。」

目覚めていよう:共和国体制に向かってくる可能性のある脅威に対して、常に注意深く、また目覚めていることが必要である。意識が低下すれば共和国の支えとなっている様々な価値に悪影響が及び、意識的・計画的脅威の継続を招くことになる。

宗教教団への警告:共和国と良好な関係にない一部の団体は、現代のトルコ像と明らかに食い違っている。共和国の法律によれば閉鎖されるべきこれらの団体は、教育をはじめ、影響の及ぶ範囲を拡大しようとしているとみられる。これらの団体が、力をもち、影響力を行使し、人々を自分たちの誤った路に引き込み、同朋意識から遠ざけ、迷信にもとづいた、宗教の本来のあり方とは明らかに異なる規則をつくるような活動をすることは容認できない。それと共に、これらの団体が市民団体とされるのは、底意のある企てである。アタテュルクの方針に沿ってつくられた近代的な学問・教育基準に則った教育システムが守られるべきであり、教育の一元化の方針に基づきながら、国家の管理・監督のもとで教育が行われることに重きを置くべきである。

テロとの闘いは問題ない:トルコのテロとの闘いは、議論の余地のない、正当性を問う必要のない事実にもとづいている。内外の反動・分離・破壊主義者の危険に対して、我々トルコ人は常にアタテュルクの共和国を守ってきた。





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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:3806 )