アルゼンチンがイランを再度告発:イラン側の反応 ハムシャフリー紙
2006年10月28日付 Hamshahri 紙

2006年10月28日付ハムシャフリー紙

【政治部】長年にわたるシオニストらによる執拗な努力の結果、アルゼンチン連邦政府検察庁は、アルゼンチンのユダヤ人らに対する殺害に関与していたとして、イラン・イスラーム共和国に対する告発に再び着手した。

 これに対しイラン外務省報道官は、アルゼンチン検察の主張を強く否定した上で、「イラン・イスラーム共和国自身、さまざまなテロ行為の犠牲者であり、多大な人的、物的、精神的被害を被ってきた」と述べた。

 セイエド・モハンマド・アリー・ホセイニー報道官は、〔アルゼンチンの〕ガリアノ判事が腐敗した人物であることは多くの点で証明されており、またイギリスの信頼のおける裁判官からは、イラン人外交官がアルゼンチンでの事件には無関係であることを示す判決がすでに出ていると指摘した。同報道官はさらに、インターポールの実行評議会や総会も、イランに対する告発に関して、事実関係は確認できていないとしていると述べ、「これらのことからも、イラン・イスラーム共和国が事件に関与したとの主張には根拠がないことは明らかだ」との見解を示した。

 駐アルゼンチン・イラン公使も、イランが1994年のブエノスアイレスでの爆破事件に関与していたとの、最近のアルゼンチン検察によるイランに対する告発は、まったく根拠がないとし、都合の悪いことを他人のせいにしようとしているにすぎないと述べた。

 ISNAの報道によると、モフセン・バハールヴァンド公使はAP通信とのインタビューの中で、イラン政府は85名の死者と200名の負傷者を出した1994年のユダヤ人中心街での爆破事件を、極めて不快な行為として非難している、と述べた。

 イランの検事総長も、ユダヤ人が居住するビルがアルゼンチンで爆破された事件に関し、〔アルゼンチン検察がイランの関与を主張しながら証明することができずに〕これまで幾度も不名誉を重ねてきたにもかかわらず、同事件を再び取り上げた背景には、国際世論の関心を逸脱させようとするシオニストとアメリカの目論みがあるとの見解を示した。

 シオニスト体制の外務省は、アルゼンチンの最近の動きは極めて前向きなものであると評価する声明を発表した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3812 )