地方議会選挙へ向けた《原理主義》諸派の動向 ハムシャフリー紙
2006年10月05日付 Hamshahri 紙

2006年10月5日付ハムシャフリー紙

【政治部】火曜日の夜、《技術者イスラーム協会》は、《青年原理主義派協会》中央評議会のメンバーらを、断食明けの夕食会に招待した。夕食会の後、両協会の中央評議会メンバーらは会合を開き、選挙問題に関して意見交換を行った。技術者イスラーム協会の広報が発表したところによると、この会合は両協会の結束を目的としたものであるという。

 技術者イスラーム協会はこの会合の前にも、《イスラーム革命献身者協会》のメンバーを招き、別の会合を開いている。この会合の結果、原理主義派憲章の策定が決定された。

 原理主義派新憲章の策定は、技術者イスラーム協会のモハンマド・レザー・バーホナル氏と、イスラーム革命献身者協会のホセイン・フェダーイー氏のイニシアティヴによるもので、その他の原理主義諸派もこの動きを歓迎し、憲章案に対して自らの見解を提出する動きを見せている。モハンマド・レザー・バーホナル氏の後任として技術者イスラーム協会の総書記に就く予定のアミーリー氏は、本紙記者に対して、「新憲章策定については、〔技術者イスラーム協会とイスラーム革命献身者協会の〕二派だけではなく、その他の原理主義派組織も、この動きについて承知しており、彼らから賛同も得ている」と語っている。

 アミーリー氏はまた、憲章策定の動きは原理主義諸派間の政治的対立を取り除くことを目的としたものか、との本紙記者の質問に対しては、「原理主義派間に対立など存在しない。ただ、趣向や見解をめぐる違いは、あらゆるところに存在する。それは、預言者ムハンマドの教友であったアブー・ザッルとサルマーン〔・ファールスィー〕の間に違いが存在したのと同じである」と答えた。

 アミーリー氏はまた、憲章策定の動きはイスラーム連合党も承知しているのか、との質問に対しては、「《イマームと最高指導者の路線に従う戦線》のスポークスマンを務めるサッジャーディー氏によると、同党のアスギャル=オウラーディー氏はこの動きを承知しているとのことだ」とだけ述べた。

 アミーリー氏は専門家会議・地方議会選挙を直前に控えた時期に憲章を策定することは、特段珍しいことではないとした上で、過去27年間さまざまな選挙の際に、憲章策定の考えが生まれなかったのはなぜか、との質問に対しては、「第9期大統領選挙の後、原理主義派間の熱意と結束には新たな形が必要だ、との雰囲気が生まれたためだ」と語った。

 〔中略〕

 他方、《同業者組合・バーザール・イスラーム協会連合》総書記のアフマド・キャリーミー=エスファハーニー氏は、原理主義新憲章草案は今週にも、《イマームと最高指導者の路線に従う戦線》の会議で最終化され、承認されるだろう、と述べた。

 同氏はまた地方議会選挙に関して、「《イマームと最高指導者の路線に従う戦線》を構成する各組織は、意中の候補者のリストを同戦線に提出し、地方議会選挙で提出される候補者名簿に関して検討する予定だ」とも語った。

 その一方で、原理主義派の一つである《イスラーム医師会》の総書記を務めるシャハーボッディーン・サドル氏は、原理主義派は自らの範囲を広げるべきだと主張する。同氏はその理由として、原理主義派は単一の候補者リストの作成で合意に達することも可能だが、選挙では競争を活発にし、国民が最大限参加できるようにすべきだ、と説明する。

 サドル氏はその上で、原理主義派が単一リストの作成で合意に達することができないような事態になったとしても、特に懸念すべきことではないとして、「単一リストの作成で合意に達することができないという事態も考えられるが、しかしそのことでより適切な人物を選挙に送り出すことも可能になろう」と述べている。

 青年アーバードギャラーン協会の本部長を務めるモハンマド・ホセイン・シャーフヴィースィー氏も、同協会がチャムラーン氏を中心に、現職テヘラン市議会議員からなる候補者名簿の提出をすでに決定していることを明らかにしている。同氏はその一方で、原理主義派の新憲章の策定を擁護し、単一リストの作成で合意に達する可能性については、否定しなかった。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3634 )