イラン前大統領ハータミーの発言—アタテュルク廟訪問を肯定 (Hurriyet紙)
2006年11月13日付 Hurriyet 紙

イランの前大統領ムハンメド・ハータミー氏は、驚きの発言をおこない、イラン政府高官が、アタテュルク廟を訪問しないという態度をもはや改めることが必要だ、と述べた。

トルコのテレビ局、カナル・Dのメインニュースでジャーナリストのメフメト・アリ・ビランド氏は対談をおこない、「なぜイラン高官がトルコを訪れた際、アタテュルク廟を訪問しないのか。アタテュルク廟を訪問することは、イラン高官にとってふさわしくないことなのだろうか」という同氏の質問に、ハータミー氏は次のように驚きの返答をおこなった;

「我々は、この手の外交上の習わしをもはや捨て去るべきである。もっと現実に目を向けねばならない。なぜならば、二つの社会の相互の敬意と敬愛は大きいからである。両国が親密になるには、相互に敬意を示すのがとても重要である。今までの外交上の習わしは捨て去る必要がある。それは重要ではない。国民同士は、親密である。さらに親密になるために、何をすることが必要なのかを気にかけなければならない。それは外交上の習わしではない。」

■クルディスタンの建国を認めない
ハータミー氏は、今晩19時に放映される、M・アリ・ビランド氏のカナル・Dのメインニュース番組で対談した時に、イラクの最新の状況と、それよりさらに重要な問題である、独立国家クルディスタンに関する見解を明らかにした。「独立国家クルディスタンが建国されれば、イランはどうしますか。干渉しますか?」という質問にも明確な形で、「トルコとイランがこの件で共同の政策を続けていき、独立国家のクルディスタンが建国されることはありえない」という回答をした。

ハータミー氏は、イランが地域で活動を増しているが、だからといってイラクでシーア派の政府が設けられるということではないと述べ、「トルコが反対するように、我々もイラクが分割されることは絶対に反対だ」と語った。

■我々を恐れないで
ハータミー氏は、イランの核エネルギー計画に関しても、とても注目すべき発言をした。「トルコは我々を恐れてくれるな」と述べた同氏は、イランは長期的なエネルギーの必要性に応えるために、核施設の拡張につとめていると述べ、「イランは絶対に核兵器を得ようとしてはならないのです」と述べた。

イランの前大統領は、トルコも核エネルギーを拡大する権利があることを特に付け加えた。



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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:3888 )