地震から7年 (Hurriyet紙)
2006年11月13日付 Hurriyet 紙

 1999年11月12日にボル県ドゥズジェにて発生した大地震の7周年にあたり、亡くなった人々への追悼式がドゥズジェやボルで行われた。ボルの地震博物館は今年も開かれることなく、震災の記念碑が傷んでしまっていることに、遺族は心を痛めた。地震で家族や友人を失った人々は、行政担当者の鈍重でおざなりな仕事ぶりを非難した。

 ボル県で1999年11月12日に発生した地震で、瓦礫の下に取り残されて命を失った48名の追悼のためつくられたボルの地震記念碑・博物館は、震災の7周年にあたっても開かれなかった。地震の発生記念日のため博物館を訪れた人々は、入り口が施錠されていて中へと入ることができなかった。入り口の前に集まった人々は、地震で亡くなった人々の名前が彫られた台座を見ながら祈りをささげた。11月12日の地震の被災者である、63歳のジェマル・デミルさんは「地震で、サールック地区にあった私の家は大きな被害を受けてつぶれた。神がこのような苦しみをもう誰にも味わわせないように願う。あれから7年経ったというのに、いまだに地震博物館の水漏れが解決されていないのは理解できない。こういう日には記念碑の訪問者に開放すべきだ」と語った。

 今回、これまで毎年11月12日に記念碑の前で行われてきた追悼式が、今年はボル・ソルマズ・アフメト教員施設で行われた。関係筋は、地震についての会議のために追悼式を教員施設へ移したと述べた。

 ドゥズジェでも、地震で亡くなった人々への追悼にムハンマドを賛辞する詩、メヴリッドが詠唱された。その後人々は郡の共同墓地へと向かい、震災の犠牲者に祈りをささげた。墓の前に立つ人々の中には、泣いている姿もみられた。



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( 翻訳者:及川治香 )
( 記事ID:3891 )