遺産分割と関わる民法に変更—ゼキ・ミュレンさんの遺産問題がきっかけに (Radikal紙)
2006年11月14日付 Radikal 紙

歌手のゼキ・ミュレンさんの遺産分割訴訟に端を発し、トルコ民法に実施されることになった改正によって、兄弟の「法定相続分」が排除されることになった。

トルコ大国民議会公正委員会において、トルコ民法の改正を盛り込んだ法案が承認された。この法案によると、法定相続人として子供、ならびに両親または配偶者のみがいる場合、被相続人は法定相続分以外の遺産を遺言状によって指定できることとなる。そして相続遺産の「8分の1」とされていた兄弟の「法定相続分」は考慮されなくなる。つまり、もはや兄弟は、「法定相続分」を主張することによって、遺言状で個人や団体に寄付された遺産から自らの権利分を取るために裁判を起こせなくなるのだ。

遺産を遺言状によってワクフや公益団体といった組織に寄付した者たちに対して訴訟が起こされたことから、このような法改正が実施されたという。
全財産をトルコ教育基金ならびにトルコ兵基金に寄付したゼキ・ミュレンさんの遺言状について、親戚だと主張する者たちが起こした訴訟は、今回の民法改正に至る一例となった。


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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:3894 )