イラン=トルクメニスタン間ガス・パイプライン敷設の調査へ ハムシャフリー紙
2006年01月10日付 Hamshahri 紙
2006年1月10日付ハムシャフリー紙
【PIN (Petroenergy Information Network)】石油相は、「トルクメニスタンからイランへのガス輸送パイプライン(直径56インチ〔約140センチ〕)敷設のために必要な技術的条件が整えば、現在の水準に加えて、さらに日量で1億立方メートルの天然ガスを輸入することが可能となる」と話した。
セイエド・カーゼム・ヴァズィーリー=ハーマーネ石油相は、国内天然ガス産業の最高責任者らを前にこのように述べた上で、「アフマディーネジャード大統領とトルクメニスタン大統領との間で会談が行われ、わが国の外務省側がパイプライン敷設問題を引き続き検討、さらにわが国の石油産業の責任者らとトルクメニスタンの天然ガス関係者らとの間で協議が行われている。今後、同国からの天然ガス輸入増にとって、好ましい状況が生まれるであろう」と付け加えた。
石油相はまた、「第1回目の調査結果によれば、イラン国境に最も近いトルクメニスタン領内の地点から全長140キロのガス輸送用パイプラインを敷設し、それを支線としてイラン国内のパイプラインの幹線ネットワークへと延ばすことができれば、それ〔トルクメニスタンからのパイプライン〕を国内の最初の消費地点へとつなげることが可能となり、イラン北東地域のガス不足という問題を解消することができるだろう」と説明した。
ハーマーネ石油相は、「この問題については、専門的な視点からきちんと調査することが必要であり、肯定的な結果が得られ次第、着工に取り掛かることになろう」と述べた。
同石油相はさらに、「また、石油省国際問題担当局に対しては、同問題に関連して、商業的側面(ガスの価格)についてもしっかりと検討するよう要請した。他方、輸送用パイプライン敷設工事関連予算については、今年度末までに確保される予定だ」と説明した。
ハーマーネ石油相は、プロジェクトの技術的問題に対する正確な専門的調査の必要性を強調し、「プロジェクトの研究・調査を通じて肯定的な結果が得られ次第、天然ガス輸送用パイプライン敷設プロジェクトの実現化に取り組むことになろう。着工事業の終了が予定される来年のシャフリーヴァル月(西暦2007年8-9月)には、1385年(西暦2006-7年)冬の北部でのガス不足問題が解消されるであろう」と期待を表明した。
現在、イランは寒冷期に入ると、1日2500万立方メートルの天然ガスをトルクメニスタンから輸入している。
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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:1695 )