アレキサンドリア銀行売却へ 合弁銀行の80%で民営化完了(アル・アハラーム紙)
2005年12月23日付 Al-Ahram 紙

■ 1月にアレキサンドリア銀行を主要投資家に売却 民営化プログラムの一環 
■ 合弁銀行の80%で民営化完了
■ エジプト・アメリカン銀行買収に世界最大級の金融会社が買収金額提示
■ エジプト・イラン銀行、デルタ銀行、エジプト・サウジ・ファイナンスバンクから公的資金を引き上げ

2005年12月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 アレキサンドリア銀行頭取マフムード・アブドゥッラティーフ氏は、来たる1月中にアレキサンドリア銀行を完全売却するべく政府と中央銀行が力を入れて取り組んでおり、また売却はエジプト株式市場を通じて戦略的な投資家に向けて行われる予定であることを公表した。

 アレキサンドリア銀行頭取が本紙経済部ナグラー・ザカリー編集者に明らかにしたところでは、アレキサンドリア銀行の過去3年間のバランスシート(貸借対照表)の作成が、世界レベルの会計事務所によりエジプトおよび世界的な会計原則に則って実施され、終了した。これにより同銀行の確固とした会計原則を評価するプロセスが終了し、バイヤーに銀行の全情報を提供するために必要な情報室の準備も終了した。
 銀行民営化プログラムは2005年に重要な成果をあげ、各合弁銀行に出資されていた公的資金の80%が民間化されて完全な民営銀行に生まれ変わった。さらにエジプト・イラン銀行、デルタ銀行、エジプト・サウジ・ファイナンスバンクに残されている公的資金についても2006年の第1四半期には完全に引き上げられ、エジプト統一銀行、イスラーム投資開発銀行、ナイル銀行の合併も今後6ヶ月間以内に終了する予定である。

 ポートサイード銀行はアラブ・バンキング・コーポレーションが、エジプト・アメリカン銀行はアラブ・アフリカ国際銀行が、エジプト国際銀行はナショナル・ソシエテ・ジェネラル銀行が、エジプト・ルーマニア銀行はブルーム銀行が、スエズ運河銀行は国際アラブ銀行が、複数の公営銀行が所有していた各銀行の株式を買い取る形で買収を完了した。

 複数の金融機関が買取を名乗り出ているエジプト・ナショナルバンク保有のコマーシャル・インターナショナルバンク(CIB)株と、世界最大級の金融会社であるHSBC(匯豊控股有限公司)とCalyon Bank Egypt SAEが合同で買取を名乗り出ているアレキサンドリア銀行保有のエジプト・アメリカン銀行株については、1~3週間ほどの間に買収金額が提示される見通しである。

 カイロ銀行をエジプト銀行(Bank Misr)に合併するプロセスについては現在、金融アドバイザーの人選と、この分野における世界規模の金融機関2社の間での比較検討が行われている。この合併プロセスは2006年内に終了する予定である。



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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:1697 )