イスラエル、レバノン上空での偵察飛行を継続すると言明(アル・ナハール紙)
2006年11月02日付 Al-Nahar 紙

■ イスラエル、捕虜交換への努力に言及することを拒絶
■ レバノン上空での偵察飛行を継続
■ 安保理決議第1701号遵守の姿勢を見直すと威嚇

2006年11月02日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、AP、MENA、UPI】

 イスラエルは昨日、国連とレバノン政府が非難しているにもかかわらず、レバノン上空での偵察飛行を継続することを強調し、国連安保理決議第1559号の履行監視担当であるテリー・ロード・ラーセン国連特使がヒズブッラーへの武器の密輸を続けているとシリアを非難したことを受け、イスラエルとヒズブッラーの戦争行為を停止した第1701号決議を遵守する姿勢を見直すと威嚇した。

 イスラエルのイフライーム・スネー副国防相はイスラエルの放送局のインタビューのなかで、レバノン上空での偵察飛行に対する国連およびレバノン政府による非難について質問され、「好きなだけ抗議して構わないが、調査任務のための我が軍の偵察飛行は続くであろう。この偵察飛行はテロリストと敵の拠点を監視する作戦である。レバノンでの停戦発表によってこの国が新たなスイスのような国に変わることはなく、ヒズブッラーはいまだに攻撃への準備と武装を行っている。これらの理由から、我々は情報収集を継続しなければならない」と答えた。さらに「事は明確でなければならない。我々にシリアからヒズブッラーへの武器の密輸行為が停止され、(7月12日にヒズブッラーにより誘拐されたイスラエル軍の)2人の兵士が解放されたとの情報がもたらされた時、我々はこの偵察の停止について話すことであろう」と付け加えた。

 またイスラエル外務省のマーク・レゲヴ報道官は、武器の禁止は第1701号決議の決定的な要素であり、武器の密輸は決議に対する「本質的な違反」であるとの見解から、「レバノンが第1701号決議に基づく義務を履行することができないのならば、イスラエルも義務の履行について見直す」との威嚇的な発言を行った。

(後略)



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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:3957 )