国会議長「護憲評議会は立候補資格認定にあたり公正さを保つべき」 ハムシャフリー
2006年11月22日付 Hamshahri 紙

2006年11月22日付ハムシャフリー

【政治部】国会議長は、専門家会議選挙をめぐる護憲評議会と改革派陣営との間の意見対立は歴史的な事柄だとした上で、「もし立候補資格認定の際に公正さが保たれていないと判断するならば、〔立候補資格を認定されなかった〕人物がどの派に属しているかにかかわらず、市民としてその人物を擁護するつもりだ」と述べた。

 本紙国会担当記者の報告によると、約1ヶ月ぶりに開いた記者会見の席で、ゴラーム・アリー・ハッダード=アーデル国会議長は、国会の記者団を前に「護憲評議会に異議を申し立てることは、改革派の特徴の一つだ」とした上で、「現在も、同じような問題が提起されている。われわれとしては、護憲評議会がすべての立候補者に対して、公正さを保つよう希望する」と付け加えた。

 イギリス政府がイラン国民に対して、同国に入国する際に指紋押捺を義務づけたことについての本紙記者からの質問に対し、国会議長は「このようなイギリスの措置はアメリカに追従するものだ」とした上で、「このような追従は、世界のすべての人々の前でイギリス国民の名誉を貶めるものであり、イギリス政府もこのような不名誉に気がついていない」と述べた。

 同国会議長はまた、イラン市民の尊厳を守ることは国会議員としての職務の基本だとした上で、「対抗措置をとる権利がわれわれにはあると考えている」と語った。

 ▼ 地方議会選挙で立候補資格不認定になったのは全体の5%

 国会議長は地方議会選挙に立候補登録した者の95%は、立候補資格を認められたとした上で、「立候補者の5%が資格不認定となったというのは、割合からみれば少なく、合理的かつ自然なことと思われる」と述べた。

 ▼ カナダはアメリカの追従者

 ハッダード=アーデル国会議長はさらに、カナダが人権に関してイラン非難の決議案を国連に提出したことについて、次のように述べた。「ここ数年のカナダのイランに対するスタンスに、われわれは不満をもっている。どうやらカナダも、イギリスと同様、アメリカの政策の追従者となってしまったようだ。これはカナダ政府の独立性の欠如を示すものである」。国会議長はその上で、この種の問題は、イランに対して政治・プロパガンダ上の圧力をかけようとするものであるとの見方を示した。

〔中略〕

 ▼ 子供は二人で十分

 国会議長はまた、〔イランに人口問題は存在しない、人口統制はイランから国力を削ごうとする外国の陰謀とした〕人口統制に関する大統領の最近の見解に関し、「大統領が懸念しているのは、人口統制策は全国一律であってはならない、という点にある。この問題は検討の余地がある」とコメントし、さらに「もちろん、子供は二人で十分というのが、イランで一般的な意見だ」と付け加えた。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3964 )