世界が注目する中、今日ローマ法王がついに訪土(Radikal紙)
2006年11月28日付 Radikal 紙
カトリック教の精神的指導者ローマ法王ベネディクト16世はアフメト・ネジュデト・セゼル大統領による正式招待を受け、今日トルコを訪問する。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、NATO(北大西洋条約機構)首脳会議に出席する為ラトビアの首都リガへ出発する前にエセンボア空港で法王と会談する予定だ。
■会談は20分間
エルドアン首相は、今日11:00にAKP(公正発展党)のトルコ大国民議会党会合に参加する。その後リガへ飛び立つ為エセンボア空港に向かう。同時刻にローマ法王ベネディクト16世を乗せた飛行機がエセンボア空港に到着する予定だ。法王とエルドアン首相は空港貴賓室で13:00に面会する。会談は20分間予定されている。会談の後エルドアン首相は記者会見を行う。エルドアン首相が法王と会談を予定に入れたことはヴァチカンに歓迎された。教皇庁広報部フェデリコ・ロンバルディ報道官は、「非常に前向きな姿勢であり、法王への尊重と歓迎の表れです。」と述べた。
■最初の訪問地はアタテュルク廟
法王は空港を出発した後、まずアタテュルク廟を訪問する。法王の訪問の為、アタテュルク廟では約3時間半一般訪問者の入場が中断される。法王はアタテュルク廟訪問の後、セゼル大統領による大統領官邸での公式歓迎式典に臨む。大統領府は、今日実現されるセゼル大統領と法王の会談では双方の関係と相互理解の発展について話し合われる予定である、と発表した。大統領官邸での会談の後法王は、ジャムル邸でメフメト・アリー・シャーヒン国務大臣の歓迎を受け、その後宗務庁アリ・バルダクオール長官と面会する。法王は更にヴァチカン市国大使館でアンカラ在住のヴァチカン関係者らとも面談する予定である。
法王は、アンカラでの会談の後、ヴァチカン市国大使館で夜を過ごすことになっている。
■エフェスでミサ
法王は、明日(29日)セルチュクに移動しエフェスの聖マリア教会で行われるミサに参加する。同日イスタンブルへ移動し、木曜日イスタンブルのヴァチカン支庁でミサを行う予定である。フェネル地区コンスタンティノープル総主教庁でもミサに参加する予定の法王は、ここではバルコニーから国民に挨拶をし、スピーチを行う。また法王は夕方アヤソフィアを訪れる。
■初のモスク訪問
法王は、日程には含まれていなかったスルタン・アフメト・モスクを訪れる。ヴァチカンのフェデリコ・ロンバルディ報道官は、「ローマ法王ベネディクト16世は初めてモスクを訪れる。この訪問は非常に重大な敬意と友好の意味合いを持つ。前法王ヨハネ・パウロ2世も以前にダマスカスにてモスク訪問を行っている。」と述べた。イスタンブルのヴァチカン支庁でトルコのカトリック教徒団体の代表者と特別な食事会を設けて面会することが期待されている。法王は金曜日にイスタンブルのクトサル・ルーフ(聖霊)大聖堂でミサに参加した後、トルコを発つ予定だ。
法王の各地訪問には国内外3000人の報道関係者が同行取材することになる。法王のアタテュルク廟訪問や日程のうち小規模な場所で行われる部分については、TRT(トルコ・テレビ・ラジオ協会)とアナトリア通信社のみが取材出来る。TRTは訪問の様子を生放送でそして社名を入れずに放映する
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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:3996 )