外国メディア、エルドアン首相がローマ法王を避けていると報道(Milliyet紙)
2006年11月03日付 Milliyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、カトリック教徒の精神的指導者ローマ法王ベネディクト16世の11月28日から30日までの訪土期間中、ラトビアで開催されるNATOの会議に参加することになった。この決定について外国メディアは、エルドアン首相が来年の選挙で票を失うことを恐れてローマ法王を避けたとの見方を示している。
■写真を撮影させない
英国タイムズ紙は、「トルコの首相はローマ法王との面会を避けている」と書いた。同紙では、エルドアン首相が来年行われる選挙を前にして、ビザンツ皇帝によるイスラームに対立的な言葉を引用したことで最近イスラーム世界から反発を受けたローマ法王と写真に写りたくないのではとの見解を示した。イタリアのラ・リパブリカ紙は、「ムスリムである首相はベネディクト16世との面会を避けるため海外に脱出」との見出しで報じた。
イタリアのコリエーレ・ デッラ・セーラ紙も、「エルドアン首相はローマ法王との面会を避けた」との見出しでイズミル大主教ルッジェーロ・フランチェスチーニ氏の「選挙が近づいている。首相は、ローマ法王との面会を避けることで選挙キャンペーンでの障害を一つ減らすことができると考えたのではないか。」との見解を掲載した。
■ヴァチカン:情報は得ていた
一方、ヴァチカンが2日(昨日)行った説明では、ローマ法王がエルドアン首相と面会できないことについては前々から知らされていたことが明らかになった。
■面会に「文明間同盟」はない
ローマ法王はアンカラ訪問中、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と宗務庁担当国務大臣メフメト・アイドゥン氏と面会しないことが議論を呼んだ。
外交筋幹部が明らかにしたところによれば、日程はかなり前から決定されていた。首相府と外務省の舞台裏では、エルドアン首相が11月30日から12月1日の間にローマ法王とイスタンブルで面会する可能性がささやかれている。
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( 翻訳者:倉本さをり )
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