世界保健機構(WHO)、トルコの感染例から鳥インフルエンザウイルスの変異を確認(Milliyet紙)
2006年01月14日付 Milliyet 紙
世界保健機構(WHO)の発表によると、先日トルコで鳥インフルエンザで亡くなった子どもたちから採取した検体を調査した結果、鳥インフルエンザのウイルスの一部が変異していたことが判明した。変異によってウイルスが危険な状態になるかどうかについては、確証が得られなかったと報告された。
WHOスポークスマンのマリア・チェンは、変異がウイルスが鳥の細胞から人の細胞にうつろうとするきっかけとなったと述べた。AFP通信に語ったチェンは「このことによりヒトがウイルスに感染しやすくなった、と言うにはまだ時期尚早だ」と述べた。
■問題は直接の接触
チェンは、ウイルスがもっと容易に伝染する状態になった場合には、鳥インフルエンザ感染の事例が爆発的に増加するとし、トルコではこういった形の想定外の増加は起きていないと述べた。またウイルスの変異がヒトからヒトへの感染の危険を伴うものではないことも明らかにした。
同氏は、トルコ国内の感染者が感染している動物に直接触れていた点に言及した。
■鳥インフルエンザで4人目の死者?
ディヤルバクルのディジュレ大学医学部付属病院へ昨日チュナル郡ユカル・オルタビラン村から搬送され、鳥インフルエンザ感染の疑いで集中治療室での治療を受けていたシャヒデ・イェティシュティレンちゃん(4歳)が亡くなった。イェティシュティレンから採取され、アンカラの検査機関に送られた検体に関する報告がまだ出ていないため正確な死因はまだ分かっていないが、死因が鳥インフルエンザであった場合、この病気による死者としては4人目となる。
病院に搬送された後呼吸機器を取り付けられたイェティシュティレンは呼吸が困難で、熱が高かったことが明らかにされた。同大学病院のエラルプ・アルカン副院長は、検体の調査結果が来るまでははっきりとした死因は申し上げられないと述べた。
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( 翻訳者:藤巻 晋也 )
( 記事ID:1710 )