宗務庁からのイマーム任命のないモスクの数は5901!(Yeni Safak紙)
2006年11月05日付 Yeni Safak 紙

メフメト・アイドゥン国務大臣は、トルコで、計5901箇所のモスクにイマーム・ハティプがいないことを明らかにし、宗務庁ではイマーム・ハティプ(導師・金曜礼拝の説教師)、ムアッズィン(礼拝時刻告知係)兼モスク管理人、コーラン学校の教員、説教師、そしてその他の職も含め計2万人の人員が不足していると述べた。

■ 16年間の人員不足
アイドゥン大臣は、オルドゥ選出の共和人民党議員サーミー・タンドードゥ氏の質疑案に対する回答のなかで、モスクで起こっている人員不足問題に注意を引いた。アイドゥン大臣は、1990年以後宗務庁に対して人員の割り当てが全く行われていないために、人員不足が日に日に深刻化していると強調した。同大臣は、このため無慈悲にも不適当で資格をもたない人々によってモスクの運営が行われており、またこれらを管理することができていないと指摘し、次のように述べた。「宗務庁は、イマーム・ハティプ、ムアッズィン兼モスク管理人、コーラン学校の教員、説教師その他の職で2万人の人員を必要としている。」

■ イマーム・ハティプがいない
アイドゥン大臣は、トルコではポストがあるにも関わらず計5901箇所のモスクにイマーム・ハティプがおらず、また9822箇所のモスクではポストすらないことを明らかにした。同大臣は、イマーム・ハティプ職員であるのに、2005年に283名が、今年は17名が他の組織に転任を命じられたといい、過去4年で他の組織へ行った職員数は1850名にのぼると説明した。

■ 職員は国民教育省へ
アイドゥン大臣は、宗務庁を離れた者達の大多数は、宗教文化および道徳の教師として国民教育省に移った者、専門職や職業に関する任務を命じられた者、健康上理由での離職者、そして裁判所の決定で承認された者であると述べた。同大臣はトルコのモスクで質の良い職員を働かすことができないことから生じている問題が解消されるためには、すぐにでも2万人の人員不足を解消する必要があると述べた。そして、16年間も増員のない宗務庁の人員不足が解消されればより健全に機能するだろうと語った。


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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:3846 )