ハマース代表団、イスラエル兵解放の見返りとして1400人のパレスチナ人を釈放する案を中心にカイロで協議(アル・アハラーム紙)
2006年11月01日付 Al-Ahram 紙
■ ハマース代表団のカイロ到着後、アブーマルズーク氏:「シャリット解放の見返りにパレスチナ人1400人を解放する案が焦点に」と発言
ハマース代表団は捕捉したイスラエル兵、ギラード・シャリット解放の代価としてイスラエルの刑務所にいるパレスチナ囚人を解放する案についての協議をカイロで行っている。
一昨晩にカイロに到着した代表団にはハマース・シリア代表部のイマード・イルミーとムハンマド・ナスィールも参加している。
ダマスカス在住のハマース政治局次長ムーサー・アブーマルズーク氏は「ハマース代表団はエジプトのウマル・スレイマーン情報長官と会談し、イスラエル兵士問題の一方で、パレスチナ挙国一致政府の組閣問題についても協議する予定である」と述べ、ハマース政治局長のハーリド・マシュアル氏は協議には参加しないと指摘した。
アブーマルズーク政治局次長はまた、「シャリット問題についてはいくつかの進展があるが、彼の解放の見返りとして釈放されるべきパレスチナ囚人の数と名前、解放の時期といった、交渉成立を妨げる問題が残されている」と語った。
加えて協議は現在、シャリット一人の解放に対して400人の子供と女性を含むパレスチナ囚人1400人を三段階に分けて解放する案を中心に進められていると述べた。
他方でイスラエル占領軍はガザ地区南部ハーン・ユーニスの東に位置するハザーア村に侵攻し、村のパレスチナ人に向けて発砲、それによりハマースの軍事部門であるイッズッディーン=カッサーム団の戦闘員であるムハンマド・ナッジャールとシャーディー・ナッジャールの兄弟が戦死した。
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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:3850 )