ユルドゥズ工科大学構内の礼拝所が閉鎖に -礼拝は学外のモスクへ行くか、あとでまとめて(Yeni Safak紙)
2006年11月07日付 Yeni Safak 紙
ユルドゥズ工科大学において、当局が進めている「礼拝禁止」は、大学内の緊張の原因となっている。キャンパス内で礼拝を行うことを許可しない、と機会のある度に述べている同大学のドゥルル・オレン学長は、学生が礼拝を行うために、自分たちで階段の下に設けた礼拝所をも鉄柵で囲い、閉鎖した。
礼拝禁止によって、特に同大学で教育を受けている女学生は困難な状況に陥れられた。学生たちによる礼拝所の要求に対して以前「計画しており、可能な限り早く設ける予定だ」と述べた、歩み寄ったオレン氏は、現在大学構内に礼拝所を設けるのは不可能であると話し、学生を落胆させた。同大学で教育を受けている学生の中にはここ数ヶ月、当局の禁止の姿勢に対する抗議、そして要求を行うために同大学文理学部の中庭に集まり、集団礼拝を行う者たちもいた。
学生たちは礼拝所がないことから、礼拝に適した場所を見つけ、そこで礼拝を行い続けた。ドゥルル・オレン学長はこれを受けて学生に対して礼拝を行うのに適した場所を示すのではなく、礼拝を行った学生に対して調査を行い、4人を1ヶ月、10人を1週間の停学処分にした。オレン学長は、学生に対して礼拝に適した場所を示そうとしない一方で、大学の建物内に喫煙室を設けることについては一切ためらうことはなかった。
■46年間使用されていた礼拝所が倉庫として使用されている
ユルドゥズ工科大学には、学生の礼拝のために1960年に設けられた礼拝所がある。しかし大学当局はこの礼拝所を本来の目的とは異なる、倉庫として使い続けている。当初は学生が礼拝を行う場所として使用されていたのだが、後に当時の学長アイハン・アルクシュ氏によって施錠されてしまったのである。いまにも倒壊しそうな古い礼拝所を学生たちが自分たちで修理すると申し出ても、オレン氏はこれも受け入れることはなかった。大学当局は学生に対して、礼拝をしたい者は近くのモスクへ行くか、後にまとめて行うことを勧めている。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:3856 )