検察が保安職員に懲役1年を求刑 -アタテュルク国際空港火災裁判で(Hurriyet紙)
2006年11月07日付 Hurriyet 紙
2006年5月24日アタテュルク国際空港の貨物集積所から出火した火事では、数百万新トルコリラもの損害をもたらしたが、これに関し当時国家空港管理局で任務についていた5人の保安職員が「職務怠慢により火災を引き起こした」罪で訴えられた。警備・保安課長アイドゥン・カラクラック、警備部門チーフであるムスタファ・トクと保安員オスマン・アクラン、メティン・ユムシャク、ビロル・ガイグスズはトルコ刑法第171章第1項により3ヶ月から1年までの懲役が求刑され、バクルキョイ・アスリイェ裁判所で判決が下される予定である。
起訴状によれば、事件当日カチカル・トゥルによりリビア・アラブ航空の飛行機への貨物搭載のため総量30トン、423品目の皮革と布地が空港集積所に運び込まれた。搭載される貨物は保安職員によりX線検査がなされたが、貨物のなかに大量の香水ビンがみつかったと起訴状は述べた。
■見落とされた
これらの香水は、法定積載量をはるかに超えているにも関わらず、前述の検査官たちにより見落とされ、持ち込まれていた。国際航空輸送機構により公表されている危険物リストによれば、引火性のあるエチルアルコール含有量が85%にものぼる香水は、飛行機への持込が1人あたり0.5リットル以下に制限されていた。
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( 翻訳者:小野寺香織 )
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