フセイン元大統領に死刑判決:アンファル作戦問題で出廷(Radikal紙)
2006年11月08日付 Radikal 紙
ドゥジャイル村裁判で絞首刑が言い渡されたサダムは、昨日(7日)アンファル作戦問題で出廷した。1月の絞首刑は執行確定が見込まれる一方、クルド人らは、「アンファル作戦問題の判決が出てからにしてほしい」と語っている。
イラクのサダム・フセイン元大統領は、1982年に148人のシーア派村民が殺害されたドゥジャイル村事件に関する裁判で絞首刑が言い渡された。この48時間後、今度はクルド人虐殺に関する裁判に出廷した。サダムと6人の被告人が1988年、北イラクで182人のクルド人を殺害したアンファル作戦に関しても死刑が見込まれている。
サダムは、昨日(7日)笑みをたたえながら入廷した。最新の裁判は、10月31日に21番法廷で行われた。3人の証人が恩赦を条件に自供した後、彼らの親類がどのように銃殺刑にされたかを説明した。サダムは、アンファル作戦問題は虐殺ではなく反乱鎮圧と主張し、「証拠がない」と言い切った。サダムは、ムハンマドとイエスの言葉を引用し、国民に対して人の罪を許し、和解することを呼びかけた。このドゥジャイル村事件に関する控訴は11月15日までに行われ、最終判決は1月半ばに言いわたされる見込みである。他方クルド人らは、アンファル作戦の裁判が終了するまで死刑執行の猶予を望んでいる。控訴審で死刑判決が妥当と判断された場合、30日以内に死刑を執行しなければならない。しかし死刑の実行は、大統領と2人の副大統領で構成される大統領評議会によって決議される。死刑に反対するジャラール・タラバーニー大統領の代わりに、シーア派のアデル・アブドル・マフディ副大統領が死刑判決に署名することになるだろう。唯一の問題は、スンナ派のタリク・ハシミ副大統領が賛成するかどうかだ。
イラク政府は死刑判決後、スンナ派懐柔のため、任務から追放されていた元バアス党員に対して手を差し伸べた。バアス党員を追放するために政府によって設立された委員会の代表アリ・ラミは、現在30,000人である元バアス党員のパージ対象者を、1,500人に削減する法案を国会に提出する予定である、と述べた。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:3861 )