ディヤルバクルで5階建て軍宿舎が爆発:6名の死者(Milliyet紙)
2006年12月12日付 Milliyet 紙

ディヤルバクルで第7陸軍司令部に属するクルドール軍宿舎で5階建ての2棟からなる宿舎の1棟が、爆発し崩壊した。セントラルヒーティングシステムの循環バルブが閉じられていたことが原因であると発表された。8人がけがを負ったこの爆発でがれきの下に残った子供3人を含む6人の遺体が見つかった。
シャーヒンカヤ・アパートメントで朝8時半頃大きな爆発が起こった。40人が中にいた1棟のうち5家族の住居部分が崩壊し、周辺の建物の窓も粉々になった。
伝えられた事件の状況によると、多数の軍人と市民が捜索や救助にあたり、救急車や消防隊員が宿舎へ駆けつけた。大きな混乱が起きたこの事件で、消防隊員らは建物の1階で男性2人、子供と女性6人の、合わせて8人の負傷者を救助し、救急車でディヤルバクル軍事病院へ搬送した。救助作業で子供2人を含む6人の遺体が見つかった。

■家族らは気を失った
がれきの下での救助作業が続く一方、部隊から駆けつけた兵士らのうち数人が気を失った。泣いている兵士たちを同僚たちは落ち着かせようと努めた。事件の後、軍宿舎の周辺で広範囲にわたる安全対策がとられた。
アンカラにいたディヤルバクル県知事エフカン・アラも、この爆発の知らせを受けディヤルバクルへ戻った。ディヤルバクル県は、爆発はセントラルヒーティングシステムのボイラーが原因であったことを明らかにした。記者会見では、兵士たちは朝8時に始まる任務のため、それぞれの仕事場に赴き、また学生たちはさらに早い時間に学校へ向かったので、建物には兵士たちの妻や近親者らしかいなかったと述べられた。
爆発には人為的なものがあったかどうかあるいは怠慢があった可能性があるかどうかを調査する一方、ボイラーの管理や修理を行い同時にアパートの雑務全般を請け負っていた民間人のムスタファ・バラン(27歳)が逮捕された。

■「バルブは閉じていた」
ディヤルバクル県警本部から来た爆発物専門家が調査を行う一方、初めての調査で、爆発はボイラーの水の循環を確保するバルブが閉じていたのが原因であることが明らかにされた。爆発はバルブが開いていなかったため過度に熱くなった水の蒸気圧が上がったことから起こり、さらに調査が続いていることが述べられた。ボイラーは以前数回故障しており最後の修復作業は前日の夜に行われていたと述べられた。

■司令官も事件現場へ
爆発の後陸軍司令官イルケル・バシュブーもディヤルバクルを訪れた。がれきの山の中での調査に立ち会ったバシュブー司令官は、「8人ががれきの下に取り残され、そのうち4人が亡くなり、4人がまだがれきの下に残っているらしい。捜索や救助活動が続いていて、皆全力を尽くしている。がれきの下で我々の仲間の中尉の妻と2人の子供の命が失われた。悲しみはとても大きい」と語った。
がれきの下で亡くなった人たちの身元が明らかにされた。亡くなった人たちの中に、中尉の妻のハリメ・ポラット(29歳)、娘のラナ(7歳)と1歳のセナも含まれている。がれきの下から発見された4人目の遺体は大尉の息子であるムスタファ・ウンサルであったことが明らかにされた。
負傷者としてがれきの下から発見された生後3日目のアイビュケ・デミルバーも助からなかった。大佐の妻であったガムゼ・キョセの遺体も発見された。このようにこの事故で亡くなった人たちの数は6人にのぼった。がれきの下に残ったハティジェとアフメト・デミルバーの発見に今は全力をつくしている。


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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:4107 )