船はあるが船着場がない -イカダで通学する学生たち(Milliyet紙)
2006年12月14日付 Milliyet 紙
ディヤルバクルのエイル郡で、道がチグリスダムの湖底に沈んだ5つの村と3つの集落住民が、湖の対岸に渡るために作られ、さる8月に内務大臣アブデュルカーディル・アクスと運輸大臣ビナリ・ユルドゥルムから運航に供された船は、船着場がないため使われていない。
船が放置するにまかされている中、村々からエイルに行く高校生たちは死亡事故が生じるイカダで学校に行こうと努めている。
■ 4ヶ月の間、岸で待っている
エイル郡行政部は、村落公共事業組合の仲介で村民たちの往来を容易にするために、去年35万トルコリラ(約2789万円)かけて30人乗りの船を作り、村への交通手段を確保するため15万トルコリラ(約1195万円)を使って基盤整備をおこなった。船は内務大臣アクス、運輸大臣ユルドゥルムも参加した式で、2006年8月15日に運航に供された。
しかし4ヶ月間岸で放置するにまかされた船が、湖の両岸に接岸用の船着場が作られなかったため使われていなかったことが判明した。村々からエイルの高校に通う30人の学生は、イカダで湖を渡る努力をしている。学生たちは、「船は4ヶ月間使われていない。いい加減使えるようにしてよ、そうすれば私たちもこの難儀から逃れられる」と話している。
AKP(公正発展党)のエイル市長バイラム・ポラットは、船の運航(責任)が一ヶ月前に自分たちに移管されたのを明らかにし、「学生たちの状況は私も辛く思っている。船が運航できるよう、必要な措置をとる」と話した。ポラット市長は、「投資の不足は何故生じたのか」と言う質問には「担当者に問わねばならない」と答えた。
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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:4126 )