ブレア英首相の提案に南キプロス(ギリシャ系)が激怒(Yeni Safak紙)
2006年12月14日付 Yeni Safak 紙
トニー・ブレア英首相は、15日に予定している訪土に先立ち、南キプロス(ギリシャ系)に対して、終了間際のゴールのような最終手段を準備している。
EU首脳会議の際、イギリスがキプロス問題について終了間際に妙策を準備していることが分かった。EUニュース・コム(http://abhaber.com/)によると英国は、南キプロスに対しキプロス問題解決を迫るため、EU首脳会議の結論文書にある宣言の追加を求めている。
結論文書に「付属文書」(Annex)として添付が見込まれているこの宣言は、実は議長国であるフィンランドが月曜日に発表した文章になる予定だ。ただしそのフィンランドの発表文書にはキプロス問題が指し示されており、そしてある意味では南キプロスの状態を問いただしている。そしてキプロス問題解決への努力を加速させるよう求めている。これらのことが南キプロス共和国政府を激怒させている。
■南キプロスは反発
英国のこの動きに対し南キプロス政府は反発を示し、宣言文の添付は絶対に認められないと見解を明らかにしたことが分かった。
EU議長国のフィンランドが先週月曜日(4日)に発表した宣言文には、国連事務総長がキプロス問題解決に対する努力を全面的に支持したことが述べられていた。
EU議長国は、7月にキプロスのトルコ人とギリシャ人の間で交わされた基本合意に対して満足を示した。そして準備作業の加速を望む一方で、EUが両者を勇気づける態度をとるだろうことも述べていた。
英国は現在、この宣言文をEU首脳会議の結論文書に付属書類として添付されることを求めている。
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( 翻訳者:上田悠里 )
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