来年のガソリン配給制実施に向け準備は万端 ハムシャフリー
2006年12月13日付 Hamshahri 紙
2006年12月13日付ハムシャフリー
【経済部】 来年のガソリン配給制の施行に向けて、すでに準備は整っており、政府が決断すれば、すぐにでも実施へと移されるであろう。
ハムシャフリーの報道によると、モハンマド・レザー・ネエマトザーデ氏〔イラン国営石油精製・石油製品流通社の代表取締役〕はこのように発表し、さらに「現在、わが国の燃料の備蓄は充分であり、冬季の燃料の供給にはなんらの問題も無い」と付け加えた
彼はその上で、イランにおけるガソリンや軽油といった燃料の備蓄総量は前年の二倍に相当すると発表し、こう述べた。「現在までに百万枚のスマートカードが配布済みであり、作業の進展に鑑みると、年末〔2007年3月中旬〕までにはの配布作業は終了するだろう。〔来年以降〕ガソリン配給網の中でこれを利用することは十分可能だ」。
また彼は、来年ガソリンの配給が実施されるかどうかは政府と国会の決定次第であるとし、仮に来年度、〔ガソリンの〕輸入に予算が割り当てられなかった場合には、イラン国営石油精製・石油製品流通社がガソリンの配給を行う用意がある、と強調した。
彼は〔ガソリンの輸入に対して〕今年度のために承認された予算は充分であるが、来年度に関しては、もし〔ガソリンの〕輸入が認められるならば、より多くの予算配分が必要だと強調した。
国内でのガソリン増産に関する6番目の協定の署名式典に出席したモハンマド・レザー・ネエマトザーデ氏は、中国のシノペック社〔*〕がこの協定を実施するコンソーシアムに参加していることに言及し、中国企業との開発計画が今後さらに実現されることに期待を表明した。
〔*シノペック社:中国南部にある中国オイルメジャー三社の一角。「中国石油化工」とも。2005年において、全中国企業の内で売上がもっとも高い企業の一つ(8兆5600億円)〕
彼は中国大使館通商代表者が同席する中でこのように述べ、さらに以下のように加えた。「諸々の共同開発計画で両国が協力し合っていることは、イランや中国、さらにはその他の国々においても注目されている」。彼は、近い将来訪中を予定しているとした上で、この訪問では、中国企業の協力の下でのさらなる開発計画の実現の可能性が検討されるだろうと強調した。
タブリーズの製油所にガソリン生産ユニットを建設する一億ユーロ規模の本協定によって、国内のガソリン生産量は一日当たり三百万リットル増加することになる。
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( 翻訳者:前川 元 )
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