テヘラン市議会の勢力図について、専門家らが予想 ハムシャフリー
2006年12月17日付 Hamshahri 紙

2006年12月17日付ハムシャフリー

【政治部】地方議会選挙の集計に関する第一報によれば、市議会選挙では《原理主義派》が広く勝利を収めている模様だ。大都市の市議会選挙では、原理主義派は適度な過半数を手中に収めることに成功した。

 テヘラン、マシュハド、エスファハーン、ゴム、及びキャラジの各都市では、原理主義派のリストがライバルよりも多くの票を手に入れた。〔投票が行われた〕金曜日に全国の国民が地方議会選挙、及び専門家会議選挙に積極的に参加したことは、何よりも政治専門家や評論家の注目を集めた。

 〔中略〕

 イラン地方議会選挙の中でももっとも議論の的となったテヘラン市議会選挙は、選挙後も依然として、さまざまなグループ、党派、政治専門家・分析家の憶測の的となっている。大半の憶測が強調するところによれば、第3期テヘラン市議会は今回、〔特定の〕リストが中心を構成するというよりも、むしろ3つの相争う主要党派が〔議席をわけ合って〕構成することになりそうだという。すなわち、《原理主義大連合》、《奉仕の芳香》連合〔*〕、そして《改革派連合》の3つである。
〔*《奉仕の芳香》連合とは、今回の地方議会選挙前に、アフマディーネジャード大統領支持派が、ガーリーバーフ現テヘラン市長派が多数を占める《原理主義大連合》とは別に結成した党派で、大統領補佐官のザリーバーファーンなど第2期テヘラン市議会の少数派議員らが名を連ねている。また、アフマディーネジャード大統領の姉妹であるパルヴィーン・アフマディーネジャードも、この党派からテヘラン市議会に立候補している〕

 〔中略〕

 イラン・イスラーム参加戦線の中央評議会議員であるモハンマド・サアダーイー氏もまた、本紙の記者とのインタビューの中で、テヘラン市議会は主要リストから立候補したさまざまな候補者が混合したものになるだろうと予測している。同氏はその上で、「選挙宣伝や公約、立候補者の顔ぶれなどを考慮すると、イラン全体、特に改革派が完全に押さえたブーシェフル以外の大都市部では、地方議会の構成は混合的なものとなるだろう」と付け加えた。

 同氏はまた、人々が投じた票の保護について、「内務省の責任者たちは、各候補者の代理が〔不正な票操作がないよう監督するために〕投票箱の周りにいることを認めたが、このような監督は十分なものではなかったようだ」と語り、さらに次のように述べた。「投票の最後の時間まで、人々が熱心に投票に参加したことを考えると、国民の票を取り換えたり、それに手を付けるといったことは困難であろうと思われる」。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:4154 )