パリ行きトルコ航空機、間一髪で衝突事故回避(Milliyet紙)
2006年12月19日付 Milliyet 紙

トルコ航空のパリ-イスタンブル間を飛行するボーイング737-800型旅客機と他の航空会社の航空機がテキルダー上空であやうく衝突しそうになったことが明らかになった。「空中衝突防止装置」(TCAS)を搭載したトルコ航空の飛行機は、必要な操縦を行い惨事の発生を防いだ。

■ 乗客は何も知らなかった

一昨日(17日)、フランスの首都パリにあるオルリー空港から飛び立ったトルコ航空TK1826便旅客機は、テキルダー上空にさしかかった際イスタンブルからフランスへ向かっていた他の航空会社に属する航空機からTCASの警告を受けた。これに対し操縦士はアタテュルク空港の管制塔と連絡を取り必要な操縦を行い衝突のリスクを回避した。危険の発生を伝えられなかった乗客たちは、アタテュルク空港へ問題なく着陸した航空機を離れた。

■ 装置の使用は必須

トルコ航空の発表では、会社が所有する全航空機はTCASのシステムを装備していることが明らかにされた一方、2005年1月1日より全航空機で同システムの使用が必須であると表明された。

発表では、TCASは、飛行中、危険を生む可能性のある他の航空機に関して、視覚、聴覚上の警告を乗務員に与えるシステムであるとし、「全航空機や乗組員にとりシステムに全幅の信頼を与え、トルコ航空のTK1826号便にも装備されるTCASシステム故に、いかなるリスクを被ることなく、この接近は回避され、危険も生じなかった」と述べられた。

■ 「航空交通量が増加するなかシステムは重要である」

トルコ航空操縦士組合長、トゥナ・ギュレル機長は、すべての近代的航空機に装備されているTCASシステムが近年、航空交通量の増加する状況下ではさらに重要になる、と指摘した。ギュレル機長は、システムを以下のように説明した。

「(このシステムのおかげで)飛行機間の間隔が1,000フィートまで縮められた。航空機は向かってくる他機と速度、高度、上昇、あるいは降下の状況により限界をこえて近づけば、システムが警告を与える。このシステムが搭載されていない航空機は目隠しされて飛ぶようなものだ。」



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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:4170 )