「近郊の地震もマルマラ海大地震の予兆」と考えるべき:研究グループ報告(Yeni Safak紙)
2006年12月20日付 Yeni Safak 紙
イスタンブル工科大学の地震情報グループ(İTÜ-DEPBİL)は、ゲムリク湾とバルケスィル県バイラムデレ村地震は、マルマラ海大地震の予兆と考えるべきである、と報告した。
イスタンブル工科大学地震情報グループの教授ナジ・ギョリュル博士、A.M.ジェラル・シェンギョル博士、オカン・トュイスュズ博士、ハルク・エイドアン博士らは、ボアズィチ大学カンディリ地震観測研究所が昨日(19日)午後9時15分にマグニチュード4.2、震源の深さ10.7kmの地震を記録したことを書面で発表した。
この発表によれば、地震の震源地はマルマラ海の南側沿岸部のバルケスィル県バイラムデレ村だった。
「地震は、ゲムリク湾からカプダー半島まで海岸線と平行に延び、カプダー半島から陸に入りこみ、ギョネン付近まで続く南マルマラ断層上で発生したことが明らかになった。この断層の東の延長上に位置するゲムリク湾で2006年10月24日、マグニチュード5.2の地震が発生した。ゲムリク湾から更に東へ向かって陸域に延びる断層は、イズニク湖、パムコヴァを通り、ムドゥルヌ渓流まで至る。この断層は1957年の地震で生じた亀裂と合体している。この東部地域では、500年以上にわたって破壊的な規模の地震は発生していない。
上記の2つの地震も、それ以前に同地域で発生した地震も、マルマラ海大地震の新たな予兆と考えるべきである。マルマラ海大地震による被害を防ぐために必要な対策を一刻も早く取らなければならない。」
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( 翻訳者:富田祐子 )
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