エルドアン首相とアサド大統領が会談(アル・ナハール紙)
2006年12月07日付 Al-Nahar 紙
■ エルドアン首相、ベイルートに立ち寄らずにアサド大統領と会談
■ シャルウ副大統領「我々はレバノンに介入しない。もし我々が介入を望んでいたなら早急に問題を終結させていただろう」
2006年12月07日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【MENA、AFP、ロイター、UPI】
シリアのファールーク・アル=シャルウ副大統領は昨日、シリアがレバノン問題に介入することを望んでいたなら、デモの第一日目からその問題を終わりに導くことができただろうと語った。一方でシリアのバッシャール・アル=アサド大統領とトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン首相はダマスカスで会談を行った。その会談は中東地域とりわけレバノン、イラク、パレスチナにおける緊張緩和のために行われている努力に焦点が当てられた。その後エルドアン首相は、伝えられていたベイルート訪問を行うことなく、アンカラへと戻った。
シリア・アラブ国営通信社「サナ」が伝えたところによると「アサド大統領とエルドアン首相は、地域に存在する緊張の緩和のための努力を行う必要性と、地域における安全と安定を実現するためにそれぞれの国家が協力することの重要性を強調した」ということだ。また、「(アサド大統領とエルドアン首相は)イラクやパレスチナ、レバノンの情勢や、特に経済の分野における二国間の協力関係、友好関係について話し合い、地域の問題や共通の関心事について二国間で調整および協議し続けることの必要性を強調した」と付け加えた。
エルドアン首相は先にアンカラにおいて、レバノンやイラクの問題からイスラエル・パレスチナ紛争に至る緊張した状況についてアサド大統領と話し合うだろうと発表していた。その中で彼は、「地域は動乱の状態にある」との見方を示しながら、「我々の目標はトルコがどのようにして中東における平和構築に参加できるかを知ることである」と述べた。
一部の観測筋は、前世紀の終わりにシリア・トルコ関係が好転して以来、「トルコ政府は、シリア政府とアメリカ政府の間のあらゆる危機において、双方の見解を近づけるための仲介者の役割を担ってきた」と述べている。
なおエルドアン首相のダマスカス訪問は、ジョージ・ブッシュ大統領が今日、ジェームス・ベーカー元国務長官とリー・ハミルトン民主党元下院議員が率いるイラク研究グループの報告書を受け取るのと時を同じくして行われた。報告書はシリアとの直接対話を勧告している。
(後略)
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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:4188 )