エジプトは天然ガスと代替エネルギー利用の拡大を目指す
2006年11月28日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領、天然ガスの工業利用と上エジプトへの供給量増大を求める
■ 最高エネルギー評議会メンバーたちとの会談で大統領:「天然ガス供給を1月にはシャルム・シェイフ、3月にはハルガダのリゾート地にまで拡大する」
■ 来月にはエル=クライマート発電所に太陽エネルギーを投入

2006年11月28日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 ホスニー・ムバーラク大統領は、エジプトが天然ガス産出に比較的優れていることから、工業分野において太陽光や重油に代えて天然ガスの利用を増加させるべきだと強調した。

 昨日の最高エネルギー評議会メンバーたちとの会談で大統領は、「天然ガスの利用を増大させることはコスト削減につながり、エジプト産業の競争力を高める。それと同時に、これら複数のエネルギー間のバランスに留意することと、わが国の天然ガス備蓄量を維持することも必要だ」と述べた。

また大統領は、現在遂行中の上エジプトへの天然ガス供給プロジェクトを計画通り今後5年間で完了させることの重要性と、次世代までエジプトの石油資源を残すために新たな代替エネルギーの研究を継続することの重要性を強調した。

また大統領は、西部砂漠とワディ・ゲディード南部での新油田探査には慎重に取り組み、発見が確実でない段階での公表は控えるべきだと強調した。

(中略)

ハサン・ユーヌス電力相は、〔化石燃料と太陽エネルギーによるハイブリッド発電を目指す〕エル=クライマート発電所への太陽エネルギー投入を来月に完了し、それによって年間の発電量150メガワットを実現すると公表した。

さらに同相はスエズ湾のザアフラーナ地区における風力発電計画についても言及し、「2010年には代替エネルギーの割合を全電力生産量の現在の3パーセントから13パーセントにまで増やす」と述べた。


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( 翻訳者:玉井葉子 )
( 記事ID:4193 )