ニヤゾフの息子?ヴェルディムハマドフ副首相が大統領代行に就任―トルクメニスタン共和国(Milliyet紙)
2006年12月23日付 Milliyet 紙

 ニヤゾフの非嫡出子といわれるヴェルディムハマドフ副首相が大統領代行に就任した。憲法で大統領代行就任が規定されていた国会議長は拘留された。

トルクメニスタン共和国を21年間にわたり支配したサパルムラト・ニヤゾフ(トルクメンバシュ)の一昨日(21日)の急死を受け、権力闘争が始まった。(ロシアの)ブレミア・ノボステイ紙は、憲法の規定で大統領代行を務めるはずだった人民議会オヴェズゲルディ・アタエフ議長は、安全保障会議の決議に基づき、告発を受けて拘留された、と伝えた。また、アタエフ議長の後任にアクディズハ・ヌルベルディエヴァが任命されたと報じられた。

大統領代行に就任したクルバンギュリュ・ヴェルディムハマドフ副首相は、一昨日の夕方のテレビ演説で、ニヤゾフ路線を継承し、トルクメニスタンが署名した国際合意を順守する、と述べた。

■ 死去のシナリオ

(ロシアの)イズベスチヤ紙は、かつて歯科医であったヴェルディムハマドフ副首相がニヤゾフの非嫡出子であると報じた。7日間喪に服するため、トルクメニスタンでは半旗が掲げられ、首都に入る検問所では兵士が周辺の巡回を始めた。

明日(24日)埋葬されるニヤゾフの真の死因は依然不明のままである。ロシアのメディアでは、彼の死は毒殺によるもの、あるいは糖尿病で昏睡状態に陥り助からなかった等、様々なシナリオが掲載されている。ロシアの数紙は、1997年にニヤゾフの心臓病の手術を担当したドイツ人医師ハンス・マイザーが数週間前に診察した所、全く健康上問題がなかったと語った、と述べた。
国外追放中の反対派は、ニヤゾフは自然死ではないと主張したが、裏付けられなかった。

ブレミア・ノボステイ紙は、ニヤゾフが数年前周囲に語った内容を次のように報じた。「かつてレーニンがいた。彼の死後、全てのレーニン像は破壊された。私が死んだら、同じように私の肖像や写真も壊され、はがされることはもちろん分かっている。しかし、今日トルクメン人には誇りを感じることができる象徴が必要なのだ。」

世界第5位となる、20兆㎥以上の天然ガス埋蔵量をもつトルクメニスタン共和国の新政権の政治路線は、アメリカやロシアを始め、国際的に大きな関心が寄せられている。ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、来月アシュガバードを訪問し、天然ガスに関する新たな合意に調印することが期待されている。ロシア数紙は、新政権がトルクメニスタンの天然ガスをトルコ経由で国際市場に供給するカスピ海横断計画の実施に尽力している、と述べた。

■ ニヤゾフに似ている

公式写真で、ニヤゾフは大統領代行を務めるヴェルディムハマドフと居並んでいる。ニヤゾフの非嫡出子といわれる49歳のヴェルディムハマドフは、かつての指導者ニヤゾフと体格が似ていることが注目される。国家の管理下にあるトルクメニスタンのメディアは、ニヤゾフの死について報道する際、同じ写真を使用した。




Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:4196 )