トルクメニスタン大統領ニヤゾフの死、市民は信じず(Hurriyet紙)
2006年12月24日付 Hurriyet 紙
本日、21年来トルクメニスタンで独裁を続けてきたサパルムラト・ニヤゾフ大統領が国葬で、生まれ故郷のクプチャク村に埋葬される中、市民はまったく大統領の死を信じていない。
ひとびとは、「もし私たちを試すために演技をしているなら、棺を見ずには彼の死を信じない」と述べた。
金曜日の朝頃、心不全で無くなったとされるトルクメニスタン大統領のサパルムラト・ニヤゾフ大統領の死はトルクメニスタンで信じられていない。このため、ニヤゾフ(66歳)の死を信じない市民は、突然の死に関し口を開くことを避けている。
最近トルクメニスタンで活動を許可された一部の外国人ジャーナリストたちによると、市民の間では悲しみとともにひどく驚きが広まっている。一般市民の中には、ニヤゾフが今までどれほど狡猾であったかを思い浮かべて「もし本当に死んでいなかったら、私たちを試す目的で演技をしているなら、どんなことになるだろうか?彼の死に触れることすらしたくない。棺の遺体を見ずには信じない」と話す者もいると伝えている。
ニヤゾフの死後、実に厳しい統制下にあるトルクメニスタンのメディアは、完全に沈黙させられている状況だ。トルクメニスタンでは、国営のテレビ局を除いてインターネットも禁じられており、唯一の情報源は、現地より放送を行っているロシアのテレビ局だけである。
■ 給料先送り
昨日(24日)、ニヤゾフの死よりも市民を悲しませるニュースが流れた。大統領の死により、国内全土で働く者の給料が先送りされると説明があった。とりわけ首都アシュガバートでは、黒色の衣装が目に付く一方で、全商店から新年や(犠牲)祭に向けて用意された色とりどりの装飾が撤去された。アルコール類の販売は完全に禁じられている。
トルクメニスタンで営業許可を受けている唯一の携帯電話会社であるロシアのMTS社は、この2日に渡ってトルクメニスタンの全契約者に無料でSMSメールを送信し、大統領の葬儀に関する詳細を伝えている。本日の葬儀では、何十万人にものぼる市民がアシュガバートからクプチャクの間に15kmの列をなすと見込まれる。
97年にニヤゾフの心臓治療を受け持ったドイツの医師も加わった検死委員会は、「ニヤゾフは心不全により亡くなった」と発表した。
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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:4205 )