ナズィーフ首相、カイロ投資フォーラム閉会式でエジプトの達成能力を強調(アル・アハラーム紙)
2006年12月12日付 Al-Ahram 紙

■「最近の経済改革によってエジプトの達成能力が証明された」
■首相、カイロ投資フォーラムの閉会にあたり:「政府と与党は、社会全体の努力なしには問題を解決できない」
■「金融業界は成長計画において主要な役割を担い得る」
■「エジプトでは宗教や信仰と政治の混同が明らか」

2006年12月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

アフマド・ナズィーフ首相は昨日、カイロ投資フォーラムの閉会に際し、「エジプトは大きな挑戦に直面しているが同時にそれに対処する能力も高く、最近の経済改革は、エジプトの達成能力を証明した」と述べた。

また首相はエジプトやアラブ諸国、海外から集まった1200人の投資家たちに対し、「政府や与党だけでは問題を解決することは出来ないだろう。求められる経済改革の実現には、社会全体の努力の積み重ねが必須だ。そして近年に実現したことを見れば、我々が真剣であり、達成能力があることが分かる」と述べ、さらに「金融業界は民間組織との協力のもと、小規模プロジェクトの成育において主要な役割を担い得る」「憲法改正は、次期におけるエジプトの政治的・経済的環境の進展にかかっている」と付け足した。 

 投資家たちの質問に対しては、「エジプトの天然ガス備蓄量は増加しており、現在67兆立方フィートを保有している。また工業や輸出、地元消費について天然ガスの利用を増大させる計画がある」と答えた。

宗教勢力の躍進については、「宗教や信仰と政治の明らかな混同が見られる。しかしエジプトは公言している通りのイスラーム国家であり、イスラームを主な法源としている。それと同時に、市民の権利においては宗教による差別はない」と述べた。

さらに首相は今日の閣議で、交通法規の制定について検討が行われると指摘した。

首相は「憲法改正のある部分は、次期におけるエジプトの政治的状況の展開と結びついており、また経済的状況にも結びついている」「社会的リーダーの育成は政府のみが担うものではなく、大手企業も協力可能だ。展望は不透明ではない。私たちに未来への希望を与えてくれる若手のビジネスマンは大勢いる。今求められているのは門戸の開放だ。高い潜在能力を持つ若者たちも大勢いる。エジプトの大卒者の数は中東・アフリカ随一であり、専門教育を受けた人数は40万以上に達している」とも述べた。


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( 翻訳者:玉井葉子 )
( 記事ID:4243 )