今年のファジル祭の活動計画が提出 シャルグ紙
2006年01月21日付 Sharq 紙

2006年1月21日付シャルグ紙2面

【ILNA】10日間に及ぶファジル祭の中央委員会実行評議会の第8回会議が、国の各実行機関に設置されている委員会の責任者らの出席の下、イスラーム宣伝調整評議会にて開催された。

 この会議では、各実行機関の代表者らによって、ファジル10日祭及びムハッラム月における各機関の活動計画が提出された。これらの計画では、各モスクでの殉教者記念行事や、革命成就前に自由を希求し、政治犯として収容されていた人々に対する顕彰行事、女性や婦人、地方村落民、部族民らに関する特別祭などの行事の開催が挙げられている。

===解説===
ファジル(「夜明け」の意)とは、2月1日から2月11日の革命記念日までの10日間のことで、この期間様々な催し物が開かれる。1979年2月1日にホメイニー師がフランスより帰国、その後シャー親衛隊と革命派との間で戦闘が勃発、同年2月11日に革命派の勝利に終わり、「イラン・イスラーム革命」が成就した。この10日間を祝うのがファジル祭である。そこで開かれる催し物の中で、国際的にも有名なのが「ファジル国際映画祭」で、日本を含む世界各国から様々な映画が出展・上映される。なお、今年の2月1日はイスラーム太陰暦でムハッラム月2日に当たり、(太陽暦をもとにして)毎年2月1日から始まるファジル祭は(ヒジュラ太陰暦をもとにした)イスラーム教シーア派の最大の祭である「タースーアー」(ムハッラム月9日)及び「アーシューラー」(同月10日)と時期的に重なる。ムハッラム月10日のアーシューラーはシーア派最大の英雄で第三代イマームのホセインらが現イラクのカルバラーにて殉教した日であり、ムハッラム月に入ると、この日に向けてホセインらの殉教を悼む宗教行事(殉教行進や殉教劇、殉教物語の朗唱会など)が各所で熱狂的雰囲気の中、執り行われる。

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( 翻訳者:齋藤あかね )
( 記事ID:1755 )