アントノフ機墜落に対する国会の反応 ハムシャフリー紙
2006年11月29日付 Hamshahri 紙
2006年11月29日付ハムシャフリー紙
【政治部】国会は、予想された通り、アントノフ74型輸送機墜落[訳者注]に対して抗議した。議員らは、様々な反応を示しつつ、引き続きこの問題に関しての調査を求めている。
[訳者注] 11月27日にテヘランのメフラーバード空港で同機が墜落し、40人近い革命防衛隊員および乗務員らが死亡した。
本紙ハムシャフリーの国会担当記者の報告によると、昨日、本会議議長を務めたモハンマドレザー・バーホナル[国会副議長]自らが最もはっきりとした態度を示した。
彼は、「この種の事件が繰り返されることに対して、誰も見過ごすことなど出来ない。議員であれば尚更である」と強調し、「もし、国際的な基準を満たした安全性が確保されていなければ、過度にコストを抑えてまで飛行する必要はない」と付け加えた。
また、バーホナル氏は、一般に、この種の事件に関して、事故の責任者が誰なのかが認識されていない点に触れながら、「事件を調査しても、殉教者たちを我々の許に戻すことはできない。しかし、事故防止のための教訓としなければならず、国民が求める情報を提供しなければならない」と、付け加えた。
一方で、国家安全保障外交政策委員長であるアラーォッディーン・ボルージェルディー氏は、国家安全保障委員会において、この航空機事故の原因調査について報告した。
彼は、この航空機は新しく、新品で購入したものであった点に触れ、「この航空機は、機体の老朽化というような問題を抱えてはいなかった。故にその墜落原因の調査が、我々にとって重要である。」と付け加えた。
同委員会副委員長モハンマドナビー・ルーダキー氏は、委員会の[事故原因を審議する]会合が来週の日曜日に開かれると伝えた。
[ハマダン州]バハール、キャブーダルアーハング選出議員であるレザー・タラーイーニーク氏は、国防省や道路運輸省に対し、技術的な監視や航空業務の運営面での監視体制の未整備、および、多くの航空機事故(特にこの一年間の事故)発生に関して断固とした、有意義な調査が必要だと強調した。
(後略)
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( 翻訳者:藤川淳 )
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