エルドアン首相、「ハマスにチャンスを与えるべき」(Radikal紙)
2006年01月28日付 Radikal 紙
エルドアン首相は、パレスチナ評議会選挙で勝利したハマス組織にチャンスを与える必要があると述べる一方で、ハマスとイスラエル政府にも相互に承認するよう呼び掛けた。またエルドアンは、トルコが和平のために仲介役を務める用意があることを明らかにした。
昨日ダボスにおいて、コフィ・アナン国連事務総長との会談後に記者会見したエルドアン首相は、「パレスチナの人々の選択を尊重しなくてはならない。ハマスはイスラエルを承認しないという主張を取り下げ、イスラエルもハマスを認めないという姿勢を放棄する必要がある。この点に関し、我々の考えはアナン事務総長と一致している」と述べた。他方、エルドアンは「ハマスはこれまでのやり方を放棄しなくてはならない。今や国家を統治しているのだから」と述べ、「ハマス組織とハマス政党の間に格差が感じられる」と強調した。
■「仲介役を引き受けることができる」
エルドアン首相は「我々はイスラエル、パレスチナ双方と多くの問題で関係がある。我々は両者間の交渉の仲介役を引き受けることができる。またイスラーム開発機構もここで重要な役割を果たすことができる」という表現を使った。
■ギュル外相、第一印象が大切
アブドゥッラー・ギュル外相も、パレスチナの新政権が世界でより多くの対話者を得るためには、よい第一印象を与えることが必要であると述べた。ギュルは、パレスチナでは新たな時代が始まったと述べ、「我々が期待することは、この新時代がパレスチナの人々の期待に応えることであり、パレスチナ国家が自らの国土に構築されることを保障する時代にならなくてはならないということである。従って、新たに選出された評議会の責任は非常に重い。パレスチナにおいては、もはや暴力の時代は終わり、対話と外交の時代が始まったのだ」と述べた。
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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:1799 )