トルコ東部で14歳の少年が鳥インフルエンザの疑いで死亡(Milliyet紙)
2006年01月02日付 Milliyet 紙
先日鳥インフルエンザの疑いで、アール県ドウバヤズィト郡からヴァン百周年大学へ4人のきょうだいが搬送された。そのうち、ムハメット・アリ・コチイイット(14)が亡くなり、ヒュルヤ・コチイイット(11)は危篤状態であることが判明した。そして昨日さらに2人が鳥インフルエンザの疑いでヴァンに搬送された。
■まず脳死状態に
ドウバヤズィトに暮らすコチイイット家の4人のきょうだい、ファトマ(15)、ヒュルヤ、アリ・ハサン(14)、ムハメット・ハリルは先日、口からの出血、咳、衰弱の症状を訴え、鳥インフルエンザの疑いでヴァンに搬送された。兄弟は治療を受けたが、ヒュルヤとムハメット・アリは危篤に陥り感染症病棟で治療を受けていた。ムハメット・アリは昨日脳死状態になり、生命維持装置が装着されていたが、夜9時頃に亡くなった。ヒュルヤ・コチイイットの容体も悪いことが分かった。アリ・ハサンとファトマは小児病棟で治療を受けている。
■さらに2人が入院
きょうだいとは別に、ドウバヤズィトに暮らすセムラ・トプチュ(35)とユスフ・トゥンチ(5)も昨日ヴァンで治療を受けた。トプチュとトゥンチの容体は安定しているという。
鳥インフルエンザの疑いで3人の子どもが小児病棟に入院したことは、他の患者の近親者の反発を招いた。患者の親類縁者の一人、ユクセル・ギョク氏は、面会した小児病棟の医師が「ここに入院している5人の子どもの病気があなたの家族にうつらないという保証はできない。よろしければ、家族を家に連れて帰ってください」と言ったと述べた。
■病院長が事態を沈静化
病院長である同大のヒュセイン・アブン・シャーヒン助教授は、鳥インフルエンザは人から人に感染するものではないと述べた。保健省も昨日会見を行い、トルコでは鳥インフルエンザの人への感染例と確認されたケースはないとし、ドウバヤズィトで病気の家畜と接触した人の(鳥インフルエンザへの)感染例は確認できていないことを明らかにした。
■処分は続行
ドウバヤズィト郡長のラウフ・ウルソイ氏は、関係機関で対策を協議したと述べた。ウルソイ氏は、家きん類から採取したサンプルを分析のためエルズルムに送り、その結果を待っていると述べ、次のように続けた。「ドウバヤズィト郡からの家きん類の搬出や外部への搬出を禁止した。軍、警察などと郡農業局のチームが搬出・搬入の制限を続けている。郡内では今日は79羽の家きんがさらに処分された」。
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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:1630 )