ウェブサイト上でのアタテュルク冒涜に4年半の求刑 (Hurriyet紙)
2006年01月04日付 Hurriyet 紙

アタテュルクの毛皮の帽子姿の写真を犬の胴体に合成してウェブサイト上に流したスルタン・アフメト・モスク保護再生協会メンバーとサイトの責任者が告訴された。

トルコ共和国の建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルクの、独立戦争中に撮られた毛皮の帽子姿の写真を、犬の身体の上に貼付けてウェブサイトに流した罪に問われたスルタン・アフメト・モスク保護再生協会のメンバーとサイトの責任者のために裁判が開かれた。アタテュルク主義協会のメンバーの訴えにより開始された裁判で、容疑者たちはアタテュルクの遺物への冒涜の罪で1年半から4年半の実刑を求刑された。

■CDに保存

アタテュルク主義協会ベシクタシュ支部長ウウル・セテンとカドゥキョイ支部長ビロル・バシャランは、イスタンブルの共和国検察庁に対して以前に行った告発で、スルタン・アフメト・モスク保護再生協会のwww.sultanahmetcami.comやwww.sultanahmetcami.org、www.bluemosque.orgなどのサイトで、アタテュルクに対して基本的に一般に開放された空間であるインターネットを使い不敬を行ったと述べている。証拠が消されるのを防ぐために、写真がインターネットサイトに載っていた姿を保存したCDを検察庁に証拠として提出したセテンとバシャランの訴えによって取り調べは始まった。その結果、www.sultanahmetcami.comのサイト上の「当モスクを訪問した著名人」のコーナーで、毛皮の帽子を被ったアタテュルクの写真を犬の胴体と合成し掲載されたこと、この写真がかなり長い間サイト上に掲載されつづけたことが明らかになり、裁判に至った。

■サイト開設者はハッカーのせいだと主張

起訴状によると、スルタン・アフメト・モスク保護再生協会理事のラマザン・アプアイドゥンと運営委員のネジャーティ・ソンメズ、管理職のヤクップ・サルは容疑を否認し、責任はサイト制作者にあると主張しているようだ。そのサイト責任者のフェリドゥン・エルセン・オズチェリックは、自身が休暇中にサイトが何者かによって荒らされ、その際に問題の写真が掲載されたという供述をしたと記されている。最高裁判所で行われる裁判の被告は、第5816号「反アタテュルク罪関連法」の第1項と2項によって1年半から4年半の実刑が求刑された。

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( 翻訳者:池田 慈 )
( 記事ID:1646 )