トルコ国内の鳥インフルエンザ、疑いのあるケース含め10箇所に(Milliyet紙)
2006年01月06日付 Milliyet 紙

メヒディ・エケル農務大臣は、ウードゥルで8県の県知事、農務および保健局の局長らとの会議に参加した。会議終了後、同大臣はトルコの10箇所で鳥インフルエンザ感染とみられる報告があり、研究所での検査結果によると、そのうち5箇所では鳥インフルエンザであることが確認され、残る5箇所では感染が疑われていると説明した。エケル農務大臣によると、ウードゥル県の中心地で2箇所、アラルクで1箇所、エルズルム県で3箇所(うち1箇所は感染が確実)、アール県のドウバヤズィトでは1箇所で鳥インフルエンザが出ている。ヴァン県、シャンルウルファ県のヒルバン、ヨズガト県のアクダーマデニでも鳥インフルエンザの疑いがある。

エケル農務大臣は、5日、ウードゥル県、アール県、アルダハン県、エルズルム県、ビトゥリス県、カルス県、ムシュ県、そしてヴァン県の知事らと行った会議で、当該地域における鳥インフルエンザについて最新情報を得るとともに、今後の対策について話し合った。エケル大臣は、マスコミに非公開で行われた会議の後、記者会見で以下のように述べた:

「12月26日、ウードゥル県アラルクで鳥インフルエンザの発生が確認されたので、鳥の処分を開始させた。これは接触伝染性の病気であり、流行性疾患である。接触することで人に感染していく。合計10箇所のうち5箇所は確実に鳥インフルエンザであり、残る5箇所はまだ確定されていない。当該地域で7千羽の鳥が処分された。エキストラ要員、保健技師、必要機材の補強が行われる予定だ。鳥インフルエンザに対する対応に必要なものはすべて供給される。」

省内で行われた記者会見でも、処分された鳥の数は以下のとおり発表された。
ドウバヤズィト県:3250羽
エルズルム県:2817羽
ウードゥル:1175羽
ヨズガト県:688羽
ヴァン県:200羽
シャンルウルファ県:150羽

■エルズルムでは薬不足
アール県、ウードゥル県、カルス県、アルダハン県、バイブルト県、エルズィンジャン県、そしてエルズルム県が属している第12管区薬剤師会のアルパイ・ドゥルスノール副会長も、鳥インフルエンザの脅威下にある郡や県で、薬の数量を確認するための作業を開始したと述べた。ドゥルスノール副会長は「エルズルムで保健局の薬局を一軒、一軒訪ねてタミフルを集めた。全部あわせて50-60箱になった。薬はエルズルムの危機管理センターに配置し、必要になればそのセンターから薬の配布が行われる予定だ。」と話した。一方、タミフルを販売するヘデフ・セルチュク薬品の担当者らは、手元にタミフルの在庫がないことを明らかにした。


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( 翻訳者:近岡 由紀 )
( 記事ID:1660 )