日本政府、イランとのエネルギー協力の中止を懸念:アーザーデガーン油田契約破棄の可能性 ハムシャフリー紙
2006年02月07日付 Hamshahri 紙
2006年2月7日ハムシャフリー紙
【経済部】日本政府は、巨大油田アーザーデガーンの開発権益を獲得したものの、計画実施の遅れに直面している。それは現在のイラン核開発疑惑とアメリカの反対により、合意に基づいて計画を実行するための措置をとることができないからである。昨日、日本の高官は、日本のエネルギーの安定確保のため、この機を逃してしまうことに対し懸念の意を表明した。
ハムシャフリーの報道によると、アーザーデガーン油田の推定埋蔵量は260億バレルであり、日本の輸入必要量の一部を20年にわたり供給することが可能である。しかし、日本がアメリカと政治的共同歩調をとっていることが、開発計画の遅れの原因となっている。
同油田権益譲渡の契約は、昨年、イランと日本の間で締結されており、日本の国際石油開発(INPEX)が開発権益の75%を獲得した。
しかし、イランと欧米諸国との外交関係の悪化により、石油需要の大部分をイランから確保しようとしていた日本政府は、自国のエネルギー保障に懸念を抱くようになった。。
この問題に関して、ヘラルドトリビューン紙は、イランの核問題の変化がイランと日本のエネルギー協力に与える影響と、それに対する日本政府の懸念について触れ、イラン・日本間のアーザーデガーン油田契約が、破棄される可能性もあると報じた。
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( 翻訳者:大石容子 )
( 記事ID:1873 )