14人が重軽傷、イスタンブルのマーケットで爆発事件(Milliyet紙)
2006年02月14日付 Milliyet 紙
イスタンブルのバフチェリエヴレルでスーパーマーケットの荷物預かり所に仕掛けられたA-4型爆弾が爆発、重体2人を含む12人が負傷した。この攻撃は、先週バイラムパシャでインターネットカフェに爆弾を仕掛けた、クルド労働者党(PKK)関連組織のクルディスタン自由ファルコン(TAK)が行った。
公正発展党(AKP)ビトゥリス選出の国会議員、ヴァヒット・キレル氏が共同経営するキレル・マーケット・グループのメルケズ地区マフムトベイ通りに面した支店で昨日19時35分、爆発が起こり、店舗の1階部分が大きな被害を受けた。
店内にいた12人が負傷し、警備員のオズギュル・フンドゥクチュさんとカズム・クルンチュさんは重体であることがわかった。
アイドゥン・ユルドゥンクルさんは胸に爆弾の破片が刺さり、手術を受けた。軽傷だった夫のムカッデル・ユルドゥンクルさんは爆発について次のように話した。
■「あたりは煙だらけ」
「妻と一緒に買い物を済ませたあと、支払いのためにレジに向かいました。私たちの前には客が3人いました。彼らを待っていた時、大きな音がして爆発が起こり、私たちの上には蛍光灯が落ちてきました。あたりは煙だらけになり、私たちは床に転がったのです」。
■大混乱
爆発が起こった時、レジで順番を待っていたという負傷者の一人アタライ・アイドゥンさんも、「大きな音がして爆発が起こりました。何が起こったのかわかりませんでした。スーパーの中は大混乱で、誰もが叫び、助けを呼んでいました。私の目の前にいたレジ係の女性は叫んで助けを求めていました。私は命からがら何とか外に出ました」と話した。
■「監視カメラがなかった」
イスタンブル県のムアッメル・ギュレル知事はイスタンブル警察のジェラレッティン・ジェッラフ署長と事件現場を訪れ、捜査員から話を聞いた。ジェッラフ氏は爆発がスーパーの荷物預かり所の入り口で起こったことを明らかにし、スーパーには監視カメラがなかったと述べた。爆発の後警察は、現場から猛スピードで立ち去った1台の車の捜索を開始した。これまでの捜査で、車は2カ月前にレンタカー会社から盗まれていたことがわかった。
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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:1893 )