米大統領一般教書演説 中東に民主主義を普及するとの決意を表明(アル・ナハール紙)
2006年02月02日付 Al-Nahar 紙

■ アメリカが中東原油への「依存症」から脱却するよう呼びかけ
■ ブッシュ大統領、中東に民主主義を普及する決意を表明
■ 「複雑に入り組んだ諸問題の挑戦に立ち向かうべき時代」における敗北主義に警告

2006年2月2日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ワシントン:ヒシャーム・ムルヒム】

 ブッシュ米大統領は「連邦の現状」に関する一般教書演説で、「イスラム過激派」や「アル=カーイダ」の指導者ウサーマ・ビン・ラーディンに代表されるテロの打倒と、中東における民主主義と改革路線の普及を進める決意をあらためて表明した。しかし、イスラム主義勢力はイラク、レバノン、エジプト、パレスチナで行われた選挙では成功を勝ち取っている。

 またブッシュ大統領はアメリカ国民に「複雑に入り組んだ諸問題の挑戦に立ち向かうべき時代における」孤立主義的傾向や敗北主義的言説の危険性を警告し、パレスチナ立法評議会選挙で勝利したイスラム抵抗運動「ハマース」に対してイスラエルの承認とテロの放棄を求めた。またイランに核兵器開発や購入を許すことを世界が拒否する必要性を協調し、イランは「国民を隔離して抑圧する宗教エリートの手によって支配されており、パレスチナとレバノンでテロを支援している」と述べた。

 そして注目を引いたのは、情勢の不安定な中東からの輸入原油への依存から脱却し、2025年初めには中東からの原油輸入を75%減少させるようアメリカ国民に呼びかけたことであった。

(後略)



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( 翻訳者:豊泉麻衣子 )
( 記事ID:1898 )