ハマスのトルコ訪問は成果なし:「10日後に分かる」と外交筋(Milliyet紙)
2006年02月18日付 Milliyet 紙

ハマスの指導者ハリド・メシャル氏が具体的な進展が何もないまま帰国の途に着いたことは、「政府は背負ったリスクの見返りを得られなかった」と受けとめられた。

メシャル氏が2日間のアンカラ滞在中に、トルコが伝えた国際社会の期待を何一つ実現しないまま帰国したことは、「政府は背負い込んだ大きなリスクの見返りを得られなかった」という見解を生む原因となった。ハマス代表団は、報道陣の前でも、非公開の会談でも、「武装闘争の放棄、イスラエルの承認、和平プロセスの基礎をなすロードマップに従うこと」といった条件のいずれについても大きな歩み寄りを見せなかった。会見では、民主主義と法を尊重すると言明したメシャル氏は、「イスラエルによる占領放棄」が大前提であると強調した。

■外務省筋:成果が分かるのは10日後
外務省の情報筋は、「我々は実のところ全ての条件がここで了承されるとは期待していなかった。しかしハマス代表団は我々に『新しい局面に入った』と言っていた。彼らは今決断の段階にある。10日間待っていただきたい。ハマスがモスクワ訪問の後にとるであろう新たな行動を見れば、アンカラ訪問の重要性が皆に分かるだろう」と語った。

■滞在費用は外務省が負担
メシャル氏は、ホテルを出る際に行った短い会見で記者団を通じて間接的にトルコ国民へあいさつした。メシャル氏は、「今回の訪問に大変満足した。パレスチナでお待ちしている」と語った。ハマス代表団が2日間滞在したメトロポリタンホテルの費用はトルコ外務省が負担、9つの部屋の滞在費用としておよそ4340ドルが支払われたと伝えられた。

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( 翻訳者:清水 葉月 )
( 記事ID:1923 )