イランの現状に憂慮:サハービー氏ら、声明文を発表 シャルグ紙
2006年02月16日付 Sharq 紙

2006年2月16日付シャルグ紙6面

【政治部】イスラーム革命期に活躍した5人の政治活動家が、「イスラーム革命評議会の中心議員5名によるイランの現在の由々しき状況に関する声明」と題した声明文を公開した。この声明文は、革命勝利記念日に合わせて、自らの見解を表明したものである。

 この声明文の末尾には、エッザトッラー・サハービー、アフマド・サドル・ハージ・セイエドジャヴァーディー、モスタファー・キャティーラーイー、アリー・アクバル・モイーンファル、そしてエブラーヒーム・ヤズディーらの署名が連記されている。同声明文は次のように述べている。

 「イスラーム革命評議会の中心議員である下記の署名者らは、政府や国家の中枢に分け入ろうというような野望をもってはいない。また、革命の成就、そして故バーザルガーン氏を首班とする暫定政権の辞任から四半世紀を経た現在、政府において何らの役職も担ってはいない。しかしそれでも、国民に対して責任があるとの自覚に変わりはない。革命の混乱に満ちた時代、危機的な政治状況にあって、国民に貢献すべく、イスラーム革命評議会議員になってはどうかとの誘いを進んで承諾した時と同じ使命感を、今も持ち続けている。そして今日、革命記念日という機会を得て、この使命感を胸に、国民に対して有している宗教的義務に従い、この国の本来の所有者であり、かつ忍耐強く誠実なあなた方イランの人々に対し、深い憂慮を表明する。過去100年間の反専制・反植民地主義に対する闘争の延長線上に存在するイラン・イスラーム革命は、国民の総意から生まれたところの、イスラーム共和国という名の政治体制を基礎として、国家の自由と独立という理念の実現を希求した結果、成就したものである」。

 彼らはまた、声明文の中で、「たとえイスラーム革命によって、我が国に対する外国支配が終焉を迎えたとしても、そして我が国が現在に至るまで政治的独立を堅持することができているとしても、共和国体制を否定し、別の体制によって置き換えようとの動きによって、見逃すことのできない災厄が我が国に降りかかるのではないかとの懸念が存在する」と指摘し、さらに「世界の諸国民との友好関係確立を目指すことなく、我が国との敬意に満ちた関係確立を望む国々とも敵対するような道へと踏み出すようなことがあってはならない」と付け加えた。

(後略)

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:1924 )