イラン自由運動、「イスラーム革命発生原因研究会議」を主催 シャルグ
2006年02月21日付 Sharq 紙

2006年2月21日付シャルグ紙6面

【政治部】イラン自由運動主催で開かれた「イスラーム革命発生原因研究会議」において、同政治集団の事務局長を務めるエブラーヒーム・ヤズディーと、イラン・イスラーム参加戦線の一員であるハミード・レザー・ジャラーイープールは、イスラーム革命発生の原因について触れ、革命前後のイラン現代社会を比較しつつ、近年のイランの変化そのものの各様相について検討を行った。

 ジャラーイープールは、イラン現代社会は100年にわたり変革の波に晒されてきたが、その一方で「スローガンばかりが先行する政府」によって身動きのとれない状態に陥ってきたと論ずる。そしてそのことが、選挙や改革運動が暴力沙汰に発展したり、内外への逃避といった反応を引き起こす一因となったという。

 このような理由から、革命後のイスラーム共和国は民主主義という名の成果を世界に示すことができたが、にもかかわらず、最近の選挙に焦点を当てた場合、いまだ選挙はイランにおいて1つの「問題」であり続けているのをわれわれは目にしている、とジャラーイープールは力説する。それも、マルクス主義者その他らにとって問題になっているのではなく、ラフサンジャーニーのような革命の根幹を担った人物にとってすら問題になっている、というのである。

 他方エブラーヒーム・ヤズディーは、同様のスタンスから、「独立、自由、イスラーム共和国」というスローガンについて触れ、1357年(西暦1979年)時点において、それは国民が望んだもの、あるいは望まなかったもの全ての結晶であったとした上で、体制内に存在する一部の過激な勢力に着目し、彼らにこう語りかける。「一部の党派が主張するところの自由とは、西洋的放縦さでしかないと言う者もいる。これに対し、イラン国民は、西洋的自由のために革命を起こしたのかとの問いを提起したい。この問いに対して、次のように言わねばならない。すなわち、自由という言葉を定義する際には、イラン国民が目標とするものにあって、何のための自由か、ということに注意を払う必要がある、ということだ」。

 ヤズディー自身、「イスラーム革命がわれわれの社会に与えた影響は、近代化の一助となった。今日のイラン社会は、極めて政治化されている」ととの考えを示している。同氏は20世紀に起こったさまざまな革命に注意を喚起した上で、同世紀を「人民の世紀」と呼び、次のように語っている。「立憲革命とイラン・イスラーム革命は、20世紀に起きた最初と最後の革命であった。多くの社会学者が述べるところによれば、イラン・イスラーム革命は、人民による広範かつ熱狂的な革命としての全ての特色を備えた、古典的な革命である。この革命は、経済、政治、文化、社会など、社会の全ての要素にラディカルな変化をもたらしたばかりでなく、統治機構の変化をも惹起した」。ヤズディーはイスラーム革命発生の原因について分析し、革命の成果に触れた上で、「イラン革命はまだ終わってはいない。いまだ多くの果実が、実を結ぶことなく残されている。革命について評価を下すのは時期尚早である」と語った。

(後略)

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:1947 )