イギリス大使館前で二度にわたる抗議集会 シャルグ紙
2006年02月27日付 Sharq 紙

2006年2月27日付シャルグ紙26面

 全国の大学は昨日、10時から13時までの間、授業を休講とした。各大学に設置された最高指導者代表事務所は、全国のイスラーム神学校が休校となった土曜日、第10代イマーム・ハーディー廟の爆破とイラクの宗教的聖地でのテロ行為の増加に抗議して、全国の大学の休校を宣言したためだ。

 この間、朝の授業を欠席した一部学生らは午後、経帷子を身にまとい、フェルドウスィー通りに面したイギリス大使館前で集会を開き、シーア派第10代イマーム廟に対する破壊行為に抗議した。これらの学生は、テヘラン大学、テヘラン医学大学、アッラーメ・タバータバーイー大学、アミール・キャビール大学、シャリーフ工科大学、ハージェ・ナスィールッディーン・トゥースィー大学、シャーヘド大学、ハディース学大学、アーザード大学テヘラン南部・キャラジ分校の各大学のバスィージ学生らであった。

 他方、昨日朝にも、テヘランの各大学の一部学生や大学教官らがテヘラン大学のモスクに集まり、デモ行進を行って哀悼の意を示し、ホッジャトルエスラームを導師として、正午と夕方の礼拝を行った。

 ▼イギリス大使館前での抗議集会

 昨日朝に一度、さらに午後に入ってもう一度、大学生らはフェルドウスィー通りに面したイギリス大使館前で集会を開いた。ISNAの報道によると、学生らはヴァリー・アスル通りの交差点にある「学生公園」からデモ行進を始め、「シオニストに死を」「シーア派であろうと、スンニー派であろうと、みな預言者の共同体の一員だ」、「ムスリムの沈黙はクルアーンに対する裏切り」、「汚れしイギリスのブレアよ、お前はシャロンやブッシュと同じように邪悪だ」などとシュプレヒコールを上げた。

 朝に学生らによって開かれた集会には、全国のイスラーム神学校に所属する神学生らが参加した。〔テヘラン警察長官の〕タラーイー司令官も、大使館の警護のため、現場に姿を現し、次のように語った。「治安維持軍は法的義務に則り、無許可の集会に対しては、いかなるものであれ、取り締まりを行う。警察はいつも治安維持に当たっているが、当然のことながら今日は、集会が騒ぎへと発展せぬよう配置されており、特別警戒中である。集会はイギリス政府に対する抗議を目的としたものであり、それゆえ同政府を代表する大使館を警護することは、われわれの法的義務である」。

 ▼午後にはバスィージ学生が参加

 午後に開かれたイギリス大使館前での抗議集会には、専らテヘランの各大学のバスィージ学生らが参加した。学生らは「イギリス大使は国外追放だ」、「‥‥」、「ホセイン〔イラクのカルバラーで殉教した第三代イマーム〕、ホセインは我らがスローガン、殉教は我らが誇り」などとシュプレヒコールを上げながら、イギリス大使館の窓めがけて投石し、イギリス国旗を降ろすよう要求した。

 一部の学生らは、石や爆竹、その他発火性のものを大使館に向けて投げつけた。治安維持軍は、繰り返し集会参加者らに平静を呼びかけたが、彼らは頭や胸を叩きながら〔ホセインらイマームたちの殉教を悼むときの動作〕、「ムスリムの沈黙はクルアーンに対する裏切り」と叫んだ。

 治安維持軍の暴動鎮圧部隊は、集会参加者らがイギリス大使館の建物に近づかぬよう、時に彼らとの間でもみ合いとなった。バスィージ学生らの抗議集会は、最後に声明を読み上げた後、手を上げて祈りを斉唱した。また、大使館に向けて投石した学生らのうち一名が、治安維持軍の隊員により拘束された。

 集会は、バスィージ隊員の一人が閉会を宣言して、表向き終了となったが、集会参加者はその後も大使館前で座り込みを続けた。治安維持軍は解散を彼らに要求し、最終的には治安維持軍がフェルドウスィー通りを開放、車両の通行を認めて、集会参加者らを解散させた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:1979 )