鳥インフルエンザ、レバノン北部の養鶏業に打撃(アル・ナハール紙)
2006年01月26日付 Al-Nahar 紙
■ アッカールの養鶏業、鳥インフルエンザへの不安の重圧に苦悩
2006年1月26日付アル=ナハール紙(レバノン)HP経済面
【アッカール[レバノン北部]:アル=ナハール紙】
アッカール地方の養鶏業が、家禽の鳥インフルエンザ感染への不安による重圧に苦しんでいる。国民の鶏肉摂取量が50パーセント以下に減少し、この産業の大損害につながったのである。アッカールの養鶏業は、多くの地域住民にとって主要な収入源と見なされている。同地域のジブラーイル、ラハバ、サフィーナ、クバイヤート、ダハル・アル=リースィーナなどには数百の養鶏場が展開しており、1億羽以上の鶏が飼育されている。その他にも養鶏業者の住居では地鶏が飼育されている。
「今のところレバノンには鳥インフルエンザはない」と複数の当局筋が保証しているにもかかわらず、また、関係各省庁から出されている指導に養鶏場主たちが全面的に従っているにもかかわらず、それでもなお消費者は、かつては肉の消費順位で1位を占めていた鶏肉の摂取を未だに拒んでいる。
鶏肉の消費が低下する一方、野菜は言うに及ばず、羊や牛などの肉と魚の需要が増えたため、これらの価格はここわずか数ヶ月のうちに顕著な上昇を見せた。その結果として、時化のため漁師たちが業務を行うことができないにもかかわらず、アブダ地区の魚市場は非常な人出となっており、そのためトルコなどの諸国から輸入された魚による競合が起きている。
他方、ビント・ジュバイル高校の教室内でウズラの死骸が発見され、鳥インフルエンザ・ウイルスに感染しているのではと思った学生たちが恐慌状態に陥った。同校のアリー・バイドゥーン校長がアリー・バッズィー市長に急いで報告すると、市長はウズラの死骸を回収し所定の原則に従い焼却処分にするよう命じた。
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( 翻訳者:「南・西アジア地域言語論(アラブ・メディア翻訳)」2月3日 )
( 記事ID:1837 )