トラブゾンで聖マリアカトリック教会の司祭、殺害 -警察は風刺画問題との関連を捜査(Milliyet紙)
2006年02月06日付 Milliyet 紙
トラブゾンにあるサンタ・マリア・カトリック教会のイタリア人司祭、アンドレア・サンタロ氏(61)が、胸に2発の銃弾を受け殺害された。サンタロ司祭が布教活動を行っていたという証言があり、同氏が以前から脅迫を受けていたことが明らかになった。警察は、挑発的殺人を犯して逃亡したものの、防犯カメラに映っていた17-18歳とおぼしき犯人を捜索中だ。
ガズィパシャ地区にあるこの教会は、火曜日、土曜日、そして日曜日の15時から16時の間だけ開放されている。5日の15時45分頃に教会を訪れた犯人は、礼拝中のサンタロ司祭に声をかけた。サントロ司祭は、教会に自分の甥と一緒に行っていた。犯人の呼びかけにサントロ司祭が後ろを振り向くと、犯人は司祭に向かって2発を発砲した。発砲時、一人だったことが判明しているサンタロ司祭は、事件現場で死亡し、犯人は逃亡した。
周辺住民によれば、黒色のコートに黒色のズボンをはいた17-18歳前後の若者が走って逃げた。犯人が逃亡するところを、教会周辺にあるオフィスの防犯カメラが捉えていたことも分かった。事件後、防犯カメラの映像を見たオフィスの経営者は、その映像を警察へ提出した。
警察は、預言者ムハンマドの風刺画が欧州の新聞に掲載されたことに反発する行為として、挑発のためにサンタロ司祭が殺害された可能性についても捜査している。
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( 翻訳者:山下 王世 )
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