ボイス・オブ・アメリカのトルコ語放送、停止へ:予算カットが原因(Milliyet紙)
2006年02月08日付 Milliyet 紙
ジョージ・ブッシュ・アメリカ大統領に提出された2007年予算内で、ボイス・オブ・アメリカにおけるトルコ語のラジオ、テレビおよびインターネット放送の停止が提案された。ボイス・オブ・アメリカのラジオ放送とテレビ放送を管理するアメリカ合衆国国際放送協会は連邦議会にトルコ語放送の停止を提案した。一日に4時間のクルド語放送と毎日のアルメニア語テレビの放送は、続けられる予定だ。
■承認待ち
予算案が可決されると、ボイス・オブ・アメリカでトルコ語部門により現在行われている一週間に合計12時間のラジオと30分のテレビ放送、インターネットでのトルコ語放送が10月1日より廃止される。ワシントンにあるトルコ語部門で働いている14人のスタッフとともに、同部門のアンカラとイスタンブルを含む各地の国外支局で働く通信員の仕事も終わりを迎える。
1942 年に創設されたボイス・オブ・アメリカにおけるトルコ語放送は実に60年以上にわたり、中断することなく続けられてきた。アメリカ合衆国国際放送協会はトルコ語のほかにギリシャ語、クロアチア語、グルジア語、タイ語での放送を廃止することを決定した。また、ロシア語、ヒンディー語などの言語でのラジオ放送を停止し、テレビ放送は続けることを決定した。
■問題は予算
同放送協会はまた、イランとアフガニスタン向けのテレビ放送を増加させるとの考えを述べた。南アメリカと特にヴェネズエラ向けになると予想されるテレビ放送を開始することが決定した。同放送協会は優先する放送を変更する提案の理由を「イラク戦争とハリケーン・カトリーナにより、アメリカの連邦予算に生じた財源不足を補うため」とした。
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( 翻訳者:塚田 真裕 )
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