聖マリアカトリック教会司祭殺害事件の容疑者は16歳 -イスラーム神秘主義教団が関与か?(Milliyet紙)
2006年02月09日付 Milliyet 紙

トラブゾンの聖マリアカトリック教会のイタリア人司祭アンドレア・サントロを殺害した容疑で逮捕されたO.A.(16)は事情聴取で、神秘主義教団関係者と目される人物たちとある家で知り合い、彼らが自分に殺人をけしかけて「武器をやるから、神父を殺せ。」と言っていたと供述した。

サントロをグロック社製の銃で背後から撃ったO.A.は、1ヵ月半前にインターネットカフェで知り合ったアリ・バイラクと友人たちが、自分をけしかけたと明らかにした。
ミ ッリエット紙が得た情報によると、トラブゾン治安局にて、児童保護法に則って検察官の監督の下事情徴収されたO.Aは、事件の始まりは1ヵ月半前だったと 話した。O.A.は警察の尋問に詳しく供述し、神秘主義教団ともかかわっていたと述べたということである。O.A.は「1ヵ月半前、イン ターネットカフェで知り合ったアリ・バイラクと友人たちの行く家に行って一緒に話をしていた」と言った。

■ 「嘘をつけ」という命令
O.A.は、預言者ムハンマドの風刺画報道後、今回の事件のことが話題になり始めたと語った。風刺画に対して反対運動をするのがいい、という雰囲気で話は進んでいたとO.A.は説明し、次のように述べた。

「ある日僕に、『お前に武器をやるから、神父を殺せ』と彼らは勧めてきた。それで、『銃をくれる必要はないよ。兄の銃があるから』と僕は言ったんだ。」
バイラクとその友人たちが加わっていた論議で、捕まったら嘘をつけと命令されており、「捕まったら、ドゥバイ・イスラーム聖戦組織のメンバーだと言え」といわれていたことをO.A.は明らかにした。

■ グロック社製の銃は兄のもの・・・
サントロを撃つために弟のC.Aと友人のE.D.と一緒に教会に行ったことをO.A.は明らかにした。そして、その後事件がどのように起こったかを具体的に供述しているということである。
事件で使用されたオーストリア製のグロック社の銃がO.A.の兄のアルパスラン・Aのものであることが確認された。

■ サントロのために祈祷
イ スタンブルのキリスト教会の代表者は、アンドレア・サントロ司祭のために今夜祈りをささげる。トルコのアルメニア総主教が行った会見では、パトリッ ク・メスロブ2世が、16代法王ベネディクトゥスに追悼のメッセージを送っていたことが述べられた。会見では、「イスタンブルのキリスト教教会の代表者は 2月9日夜7時よりハルビエの聖エスプリ・カトリック聖堂に集まり、故サントロ司祭のみ魂の平穏を願って祈りをささげる予定である」と発表された。


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( 翻訳者:田林 玲 )
( 記事ID:1868 )